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佐藤 章 国際通信 日本 海外出張

必見!海外での賢い ❝国際通信❞ 活用術

2018.07.31

海外出張にかかる通信費の実態

 昨今、海外進出企業が増えている中、海外で携帯・スマートフォンを使用する機会は多いことと思います。そのまま利用すると高額請求になりかねない注意点と海外でのネット活用まで、海外での賢い国際通信活用術をお伝えしたい。

 「アベノミクス」がスタートしてから、内需の拡大とともに、日本企業のグローバル化が進んでいる。海外出張の動向(出所:日本政策投資銀行)によると、海外出張は48%が「増えている」と回答している。出張先は主にアジアで、顧客訪問・商談、社内会議、現場指導など、ビジネスマンの海外出張は確実に増加しており、それに伴い、増加傾向にあるのは出張費だ。

 当然、各企業は出張の手続きや清算、事前承認などを厳格化し、経費の削減に眼を光らせる傾向にあるのだが、その厳格さは、主に飛行機代や宿泊費の的確さ、会食頻度の適正化などに向けられる。

 ところが、国際電話やインターネットなどの通信費に関しては、あまり厳格なチェックが行われていない。本社の経費低減を目指した何らかの方策を立てるわけでもなく、出張者自身も日本の機器をそのまま海外に持ち込み、経費のことはあまり考えずに、日本での日常的な通信方法を現地でも同様に、何の抵抗もなく採用している場合が多い。

 つまり、出張者の大半は日本の携帯キャリアで国際ローミングを利用し、利便性だけを享受していて、それにかかる費用に関しては本社も当人もそれほど頓着せずにいるというのが実態なのである。

通信費が1人月額5万円以上になるケースも発生

 しかし、シビアに出張時の通信経費を検証してみると、おそろしい現実が明らかになってくる。ある化学工業の会社では、タイ現地法人の立ち上げのため、関連部署の部長が月2回出張するが、その国際ローミング費用は月20万円。某製造業では、海外に月20人のスタッフを送り込み、1人当たりの通信費は5~9万円。月合計でなんと最大180万円の計算だ。

 これを年額で見ると、大変な数字として浮かび上がってくる。この時点で経営者の目にとまり「これは何だ!」と問題視されるという話をよく聞く。海外出張が増加傾向にある企業の総務部門は、交通費や宿泊費と同様に、いやそれ以上に通信費に注視しなければ、経費の削減は見込めないとの考えを持つべきだ。そのために、脱国際ローミングを前提として「海外にいるときはその国の通信サービスを使う」ことを推奨したい。

脱・国際ローミングが出張費削減の鍵

 なぜ、脱・国際ローミングなのか。答えは明解で、音声の国際ローミングの場合、「発信」だけでなく「着信」にも料金がかかり、その単価が高額だからである。まず着信だが、一例を挙げれば中国で国際ローミングの場合、着信料は1分で145円もかかる。ところが海外携帯を使用し、弊社のような国際転送サービス(日本の着信を海外の携帯に転送する)を組み合わせて使用すれば1分4円で済み、日本からの着信を海外携帯で簡単に受取れる。国際ローミングでは着信料がかかるが、現地携帯を使えば「かからない」ので、その分が安くなるということなのだ。

 同様に発信料も、ある繊維会社の社員は、国際ローミングにより出張中の日本への発信代が30,625円かかっていた。これを中国現地の携帯を使用すれば3,850円(一般的なプランで換算)で済む計算になる。さらに渡航先での国内通話を中国で国際ローミング利用した場合、1分75円かかるが、現地携帯の場合は少なくてもその半分以下で済むだろう。これほどの差が出るのは、国際ローミングでは日本の通信会社と、現地の通信会社への、二重の支払いが生じるからである。

 海外携帯では、現地で携帯電話本体とSIMカードを別々に購入する必要がある。SIMカードは主にプリペイド方式なのでチャージが必要だが、現地のコンビニなどで簡単に入手できる。現地法人がある場合はポスペイド(後払い)契約がお奨めだ。言葉の問題などで購入やチャージが煩わしいというのであれば、弊社のような国際電話サービス会社と提携し、日本から現地携帯のSIMカードにチャージできるサービスを利用するという方法もある。海外携帯のレンタルサービスも行っているので、併せて利用すれば現地購入の負荷も解消される。

海外でのインターネット代にも注視する

 現在、データローミング利用でのネット接続の多くは、国内携帯3社とも2段階定額の1,980~2,980円と同じくしている。一部、世界データ定額プランもあるが、あくまでも国内のデータ定額サービスまたは料金プランの月間容量やデータチャージのデータ容量購入分から消費するというもので、それに加え、別途980円発生するため注意したい。そこで、料金を重視するならモバイルWiFiルーターを利用するのが良い。WiFiルーターとは、PC・スマホ・タブレットなど複数の機器でのネット接続が可能で、無線LANを活用する。

 弊社が提供しているボーダレス・モバイルWiFi「Skyberry for Brastel Biz」があるが、これは世界120以上の国・地域でボーダレスに使えるWiFiルーターで、定額対象の国・地域なら、どこで使っても一律のデータ通信料で国内外利用できる。一般的な海外Wi-Fiルーターはレンタル方式が一般的だが、弊社のモバイルWiFiは、都度借りなくても良い「売切り型」で、その価格の差はもちろんのこと、レンタル手配の手間や受取返却も不要になり、国内用と海外用で2台持ちは不要だ。特に国際営業部に所属するような出張頻度の高いスタッフにはマストアイテムといえるだろう。

 少し技術的な話をすると、「Skyberry for Brastel Biz」は、クラウドSIM技術を採用しており、世界各国の滞在先で、現地通信会社の帯域をリモートで自動取得する最先端のWiFi端末を使用するため、ローミングよりも高速通信で、速度制限もなく、不安なく使えるので法人利用にはお奨めしたい。

 結果として月に数度以上の渡航並びに、複数人の出張者がいるのであれば、企業担当者は、年間の経費や用途、利用期間を見極め、さらに日本からの国際電話も含めて、国際通信全体の経費を上手に節約したい。

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