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【第71回】アフリカ仏語圏の国で直面した、子どもの教育言語の悩み

2022.02.02

コンゴ民主共和国(以下、コンゴ民)在住、「TKT48」広報部海外メンバーのAikoです。

夫の転勤により、2021年7月にブルキナファソからコンゴ民へと引っ越してきました。

今回はアフリカ仏語圏の国で直面した子どもの教育言語の悩みと、コンゴ民主共和国での学校探しについてお送りします。

英語?フランス語?子どもの教育言語に関する仏語圏アフリカならではの悩み

前任地のブルキナファソもコンゴ民も、公用語はフランス語です。英語教育を行なっているアメリカンスクールの学費は高額で、会社の学費補助なしに通わせるのは難しいのが現状。

ブルキナファソには、高額なアメリカンスクールを除き、英語教育を行なっている学校がなかったため、娘たちは現地のフランス語幼稚園へ3年ほど通っていました。

<欧米とは異なる、仏語圏ならではの悩み>


これまでに私が直面した悩みは、主に以下の3つです。

 ①現地の英語教育の選択肢が少ない

 ②日本でのフランス語教育の選択肢が少ない

 ③教育言語によって遊べる友達が限られてしまう

①と②について、現地での英語教育の選択肢が少ないことはもちろんですが、いつかやってくるであろう本帰国を見据えた時に「日本でフランス語教育の選択肢が少ない」という事実は無視できません。

日本にあるインターナショナルスクールの多くは英語で、「日本でフランス語教育を続けさせようとすると選択肢が少なく、学費がさらに高額になるため困っている」という日本人家族の声も聞きました。

<教育言語により、友達も限定的に>


また、想像しづらいかもしれませんが、在留邦人数が少ない国で実際に困ったことが③です。

日本人が少ないので、必然的に娘たちの友達は日本人以外の友達が多くなります。友達はマリ人、カメルーン人、アメリカ人、フランス人、韓国人とまさにインターナショナル。しかし母国語が異なり、学校の言語も違うとなると、一緒に遊ぶのも一苦労です。


例えば、近所に住む韓国人の友達。

長女と年齢が近く、母親同士は英語で会話をすることができますが、アメリカンスクールに通う彼女が話せるのは、韓国語と英語。一方、ブルキナファソでフランス語の幼稚園へ通っていた娘が話せるのは、日本語とフランス語。

2人で遊んでいるときに、どうやっても共通の言語が見つかりません。今はまだ小さいので、どうにか遊ぶことはできますが、「これから年齢が大きくなるにつれて、友達との言語の壁も大きくなっていくんだろうなぁ」と感じる日々です。

ただでさえ、友達の少ないアフリカ駐在生活ですが、教育言語によって、さらに遊ぶ友達が限られてしまうのが苦しい事実です。

コンゴ民での学校は、英語とフランス語のバイリンガル幼稚園

ブルキナファソでは、フランス語の幼稚園へ通うことを余儀なくされていた娘たち。

現在暮らすコンゴ民では、英語とフランス語の私立バイリンガル幼稚園へ通っています。

<現在の幼稚園を選んだ理由>


・今後は英語教育へとシフトしたかったから

・3歳、5歳の娘たちが姉妹そろって同じ学校に通えるから

・新しい幼稚園のため、設備がキレイで遊具も充実していたから

・家から近い(渋滞がなければ、車で10分程度)から


これまで直面した問題と、今後はフランス語圏以外に英語圏への転勤の可能性もあることから、もともと「コンゴ民へ行ったら、英語教育にしよう」と夫婦で決めていました。

夫の会社からは、5歳になる長女には学費補助が出ます。本当は、今年から小学生になる長女はアメリカンスクールに通わせたかったのですが、学校側の手続きが非常に遅く、新年度が始まる9月に間に合いませんでした。

そのときに、たまたま知り合いから教えてもらったバイリンガル幼稚園に見学に行ってみると、手続きや対応が迅速かつ丁寧で、設備も充実、やる気のある先生たちがいたので、すぐに入学を決めました。学費がアメリカンスクールより安かったことも、決め手のひとつです。

そして、4言語使いへ...

結果的に、突然英語の学校に通わせるよりも、先生が英語とフランス語を話せるバイリンガルの学校で、少しずつ英語を覚えていける現在の環境の方が娘たちには合っていたようで、2人ともとても楽しそうに通っています。

フランス語が苦手な私は、英語で先生たちとやりとりできることに感動。ブルキナファソでは連絡帳に書いてある内容を理解するにも苦労し、保護者同士のコンタクトにも苦労していたので(これは私の努力不足でもありますが)、親がきちんと理解できる言語の学校に通わせて、子どもたちのサポートができるということにうれしさも感じています。

新しい幼稚園へ楽しく通い始めた娘たちは、日本語、フランス語、ちょっぴりの英語とちょっぴりのリンガラ語(コンゴ民の現地語)を使いこなして、毎日元気に走り回っています。

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