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【第17回】駐在妻の強い味方!インドのメイド事情

2019.09.10

駐在妻の強い味方!インドのメイド事情

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はインド在住「TKT48」広報部兼海外メンバーのsayokoが、インドのメイド事情についてお届けします。

インドはお手伝いさんだらけ!

インドでは、多くの中流以上の家庭でメイドなどの「お手伝いさん(サーバント)」を雇っており、日本人駐在家庭でも多くの家庭で雇用しています。インドの富裕層では一家に数人のお手伝いさんを雇っているケースも珍しくありません。

公園では、母親ではなく彼女たちが子どもを連れて遊ばせていたり、ショッピングモールで子どもを抱っこしたりベビーカーを押している光景もおなじみです。

インドでは、「サーバントルーム」と呼ばれる住み込み用の部屋も予め設置されている家も多く、まさに家までもお手伝いさんを雇うこと前提で設計されています。

どんなお手伝いさんがいるの?

お手伝いさんの中でも代表的かつ、総称としても呼ばれるのが『メイド』です。食器洗い、掃除、洗濯、アイロンかけ、乳幼児の世話など、基本的な自宅内のことを請け負います。

分業制メインのインドでは、メイド一人が請け負う仕事をさらに細分化して雇うこともあります。料理を専門とする『コック』、子守を専門とする『ベビーシッター』、ベビーシッターよりも家庭教師的な側面を持つ『ナニー』、掃除を専門とする『スイーパー』などいます。

日本人家庭では、メイドを一人雇ってすべての仕事を任せるケースが大半ですが、インド人家庭では、上記のように分業されていることも珍しくありません。

その他にも一軒家タイプの家の門番『チョキダール』、各家庭で雇うのではなく管理会社より派遣されており契約で決まった業務のみをこなす『ハウスキーパー』など、実に様々な種類のお手伝いさんがいます。

我が家のメイド事情

我が家のお手伝いさんをどのように探したのか、まとめてみました。

【雇った動機】

・出かけ先も乏しく、赤ちゃん連れでの外出が不便なインドで、息子と少し離れて自分の時間が欲しかった

・雇うことに関して、夫は大賛成してくれていたので、夫が積極的に動いてくれた

【見つけた方法】

・Facebookコミュニティにて、同じアパートメント群に住む日本人の方からの紹介

・最近はLINEのコミュニティでの求人の方が活発(転勤シーズンにはたくさんの求人・募集が出ています)

【どんな人?】

・20代の地方出身女性

・ヒンディー語話者。英語での意思疎通が可能

・以前はインド人家庭で勤務。今後は日本人家庭のみで勤務の予定

【労働条件は?】

・英語での契約書を交わした上で直接雇用

・月曜日~金曜日、13~17時のパートタイム勤務

・住み込みではなく自宅からの通い

・鍵を渡しており、私が不在の間でも出入り可能

【お仕事内容は?】

・食器洗い、洗濯、アイロンかけ、部屋の掃除(約200平方メートル)などの家事全般

・3歳の息子の世話

・月に1回程度、調理してもらうことも

メイドがいて実際にはどう?

【メリット】

・非常に安価に雇うことが可能(我が家のメイドの月給は、日本における1~2日分のベビーシッター代金程度で、それが平均的な市場価格です)

・自身の病院など、子どもを連れていきにくい場面でも安心してお留守番を任せることができる

・自分の時間が確保しやすくなる

【デメリット】

・他人が家にいることに慣れず、勤務中はなかなかリラックスできない

・盗難などのリスクがある

・自分の意とするスキルで仕事をしてもらえない場合、都度指導しなければならない(結果的に自分で行った方が手っ取り早く感じる)



特に日本人はプライバシーを大切にするのと、メイド文化が根付いていないため、他者が家にいることに対してストレスを感じやすい傾向にあります。また便利な反面、盗難・無断欠勤・突然来なくなる、等のリスクは常に伴います。

我が家で実際に起こったことは、日本から帰ってきたら金庫に入れた30,000ルピー(日本円で約45,000円)が無くなっていたことがあります。我が家は、修理業者などが不在中にオーナーからカギを借りて出入りすることができるので、メイドが犯人という確証はありませんが、少しの修理でも業者がやってきて、他人が常に出入りしている状況のため、常にリスクはつきまといます。

やっぱりメイドがいると楽?

メイドが家事をしてくれることによって、実はやっとゼロ地点に立てたと言っても過言ではありません。我が家の場合は、メイドがいない時間帯の方が多いため、実際は50パーセント負担が軽減される程度です。あくまで、インドにおける50パーセントであるため、日本に換算すると15パーセント程度負担が減る感覚です。

インドは住宅事情が日本と比べてあまり良くありません。キッチンを例に挙げると、使用前に毎日全体を拭き掃除しなければ砂塵により使えない我が家では、一度メイドが掃除をしたのち、調理前に台を、調理後には床も、通常の掃除と変わらないレベルで自分で掃除をします。さらに、調理時間は水事情等により日本での3倍近くかかってしまいます。

ですから、あくまで私は「メイドは、マイナスをゼロにしてくれる存在」と捉えています。

お手伝いさんを雇って思うこと・今後のインド

メイドを低価格で雇うことができるのは金銭的にも助かります。しかしそれは、インドのカースト制という特殊な環境が生み出しているものであり、メイドは低カーストに属する人が大半です。彼らが日本人の感覚で、正当な評価を得た上での所得ではないことは重々承知しています。

また、近年は英語で意思疎通が可能なメイドは、カーストを重要視せず、虐待的行為をするリスクの少ない外国人家庭勤務の希望者が増加傾向にあり、インド人家庭で勤務するメイドが見つかりにくくなっているという噂も。

経済発展が目覚ましく、富裕層が雇用を作り出すことは、今のインドにおいて大事なことですが...。幼少期からメイドが身近にいて、怒られることなく威張り散らして育ち、大人になった現在も自分よりカーストの低い人に対して高圧的に、奴隷のように扱っている人も多くいます。

近代的なビルやショッピングモールなど、発展目覚ましいインドではありますが、その発展を根底から支えているのは、インドの労働者たちであることを忘れてはならないと思っています。

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