海外人事のためのウェブメディア「海外赴任LAB」

GLOBAL INFORMATION
<dt>GLOBAL INFORMATION</dt>

アジア インド 各国トレンド 現地情報 転勤族協会TKT48 広報部海外メンバー

【第19回】行きたい場所へどこへでも?インドのドライバー事情

2019.10.03

行きたい場所へどこへでも?インドのドライバー事情

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はインド在住「TKT48」広報部海外メンバーのsayokoが、インドのドライバー事情についてお届けします。

日本人駐在家庭のドライバー事情は?

インドは交通事情や運転マナーが非常に悪く、日本人が運転をすることは非常に危険であるため、日本人駐在員は本社から運転厳禁を言い渡されているケースがほとんどです。そのため、インド駐在が決定したら必然的に多くの家庭で『ドライバー付き専用車』と契約します。

近年は日本人向けのドライバー派遣会社が増加傾向にあり、ドライバーを探して個人間で契約する必要はありません。契約方法も個人でドライバー派遣会社に連絡をして契約をするケースと、インド駐在が決定したと同時に本社側がドライバー派遣会社に連絡して、駐在生活が始まると同時に車が支給されるケースがあります。

本社側が予め支給をするケースだと、『マスターカー』と呼ばれる駐在員本人の専用車と、『ファミリーカー』と呼ばれる帯同家族の専用車が支給され、一家に合計2台が準備されることもあるなど、インド生活はまさに「ドライバーがいる前提」で生活を送ることになります。

我が家のドライバー事情

【契約形態と利用状況】

・ドライバー派遣会社と個人で契約し、夫の勤務する会社が実費を負担してくれる

・一台のみの契約で、夫の出勤・退勤時以外は私が主に利用している

・基本時間は週6日、8:00~19:00の11時間で、超過した場合は残業代が発生する

【ドライバーはどんな人?】

・会社都合で何名か交代がありましたが、現在のドライバーは40代の男性

・日本人家庭に10年以上従事しており、日本人の好むお店などは大体把握してくれている

・ヒンディー語話者で、簡単な英語で意思疎通を図っている

ドライバーを雇うメリット・デメリット

【メリット】

・行きたい時に行きたい場所へ直接行くことができる

・運転を気にせずに外でお酒を飲むことができる

感覚としては「専属タクシー」なので、お金など気にすることなく利用できます。また、会食でも家族での外食でも、運転を気にせずお酒を飲むことができるのが、特に駐在員本人には大きなポイントだそうです。

【デメリット】

・「その時の気分」での行動が難しくなる

・合わない人が担当になった場合はストレスを感じる

私はドライバーを待たせる際はできる限り目安時間を伝えるようにしています。そうなると、ドライバーは予定時間までお茶をしたり食事をしたり、どこかへ出かけていることもあります。そのため、予定よりもあまりに早く用事が済んでしまった場合にはなかなか連絡しづらく、意味もなく時間をつぶしたりすることもあります。

逆に友人とランチをしていて、話が盛り上がり、当初の時間より大幅にオーバーしてしまった際には、勤務時間内にもかかわらず「いつまで待てばよいのか」という趣旨のメッセージが届いていたこともあります。

休日などは、出かける気分ではなくなったとしても、待機してもらっている以上は出かけないと申し訳ない気持ちにもなります。私個人の感覚では、離れた場所にも気軽に行けて便利な反面、「精神的な自由度」は高くなく、自分の一存で行動を決めにくいと感じることもしばしばあります。

また、「専属ドライバー」と言っても、運転も荒く、返事や挨拶をしない人も珍しくありません。そのため、幾度に渡って指摘しても直らない場合は、担当の変更を願い出るケースも耳にします。

ドライバーとのベストな付き合い方は?

インドには根強く男尊女卑の思考が残っているため、夫側には従っても妻側には失礼な対応を取る人や、夫側には「yes」と答えておいて後から妻に文句を言う、「実は○○だからあなたから伝えてくれ」等要求されることもあります。

また、ローカルマーケットの買い物に同行してもらう方、ドライバーの奥さんやお子さんと交流する方、子どもの面倒を見てもらう方もいますが、我が家は付かず離れず、不必要にこちら側の情報を出しすぎたり、ドライバー側のプライベートを聞きすぎないようにしています。あくまで「雇用主」のスタンスは崩さず、程よい距離感で付き合うことが我が家では最善であると判断しています。

ですが、あくまで人間同士であるため、互いに最低限の礼儀やマナーを持つことは決して忘れないようにしています。我が家の場合だと、出発する時と到着したときは必ず「thank you」と伝える、こちらが行き先を伝えた場合は必ず返事をしてもらうなどお互いが気持ちよく過ごせるよう工夫をしています。

時々日本人がドライバーに対して粗暴に振る舞う話、インド人にとって大切な祝日や家庭の用事があっても無視して出勤を強いる話なども耳にしますが、互いに程よい緊張感と礼儀をもって接しあうことが理想だと私は考えています。

実は専用車を持つのは日本人だけ?

諸々の社会事情があるとはいえ、各国と比べてみても、日本は非常に治安が保たれており、道路もきれいに整備され、清潔に保たれた電車やバスが概ね時間通りにやってくる世界的に見ても珍しい国です。

現在私はこちらで各国の友人がいますが、インド駐在中、専用車を持つことが当然だと考えているのは、実は日本人だけのようです。

自身で運転をするインドネシア人家庭、公共交通機関で移動する中国人家庭、何名かの家庭で専用車をシェアしている韓国人家庭、配車アプリやオートリクシャ(三輪タクシー)を日常的に使用するイギリス人家庭など、専用の車をマストとしていない方々も多数います。インド駐在に伴って当然のように専用車があるのが当たり前という認識なのは日本人だけかもしれません。

とはいえ、配車アプリのタクシーは今にも壊れてしまいそうなものもあり、オートリクシャも日本人にとって快適とは言い難いのが現状です。やはり便利で清潔なことが当たり前となっている日本から異動する場合、少しでも快適に毎日を過ごすためには、車の手配があるかどうかは重要なポイントかもしれません。

Related Articles

合わせて読みたい

Interview

海外で活躍する先人達