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ご存知ですか?│スペイン豆知識

2019.10.16

平均寿命は世界第3位

昼からワインやビールをたしなみ煙草を吸う太っちょスペイン人というイメージがあると思いますが、WHO(世界保健機関)の2018年統計の平均寿命ランキングでは、1位の日本、2位のスイスについで、男女の平均寿命は世界第3位の83.1歳です。またワシントン大学によると、スペインは2040年には世界一長寿国になり平均寿命が85.8歳に延びるそうです。

一見、健康に無頓着なスペイン人が長生きとは不思議に思われるかもしれませんが、スペイン人の伝統的な食事は、豆や野菜を中心に魚介が豊富な地中海式ダイエットで、動物性の油もとらず良質なオリーブオイルを使うため、欧米型の食事の中では優れています。また地理的にも日照時間の多い温暖な気候に恵まれ、野外スポーツや散歩は一年中楽しめます。また労働協約により年間30日の休暇が保証されていて、会社務めであっても拘束されるストレスは少ない筈です。

スペインの生活リズム

スペインの勤務時間は、サラリーマンでは9時~18時、サービス業では10時~14時、17時~20時が一般的ですが、定時帰宅は当然の権利で、余暇は家族や友人と一緒に楽しみます。町も適度な大きさで渋滞も余りないので、仕事後に一旦帰宅してから、パートナーなどを伴って夕食などに出直すことが多く、会社帰りに同僚と直接落ち合うことは殆どありません。通常、ビジネスの話は昼食を利用して行われています。週末には大半の人が外出します。孫からおじいちゃんおばあちゃんを含む三世代にわたる大家族での会合の他、「外食」、「映画や観劇」、「ショッピング」、「スポーツ」などを楽しみます。

日本人がスペインで暮らす上で念頭に置いておくほうが良いと思われることは、一日の生活リズムの違いです。日本では仕事が終わる時刻になると暗くなり、一般的に夕食タイムとなりますが、ここスペインではサマータイムを採用していることもあり、夏は夜の9時半くらいまで暗くなりません。従って夕食ムードにもならず、夜の食事は21時以降が普通です。夜が遅くなりがちなので、ホテルの朝食サービスも早くて7時半くらいからスタートします。朝の8時は日本の6時、スペイン昼食平均時間の14時が日本のお昼、夕食9時半は日本の7時半と、いつも頭の中で2時間マイナスしていただけるとストレスが軽減されるかと思います。このリズムに慣れますと、一日が2回ある気分になり、生活が楽しくなります。

高い医療水準

心配な医療ですが、国立大学の医学部を卒業して国家試験を通るのは日本と比べても難関で、世界的水準では高いと思います。また大前提として、全ての人に医療を受ける権利あるので、国民保険以外の自己負担なく国立病院で受診できます。緊急の場合などは、その程度によって直ぐに診てもらえますし、設備も整っています。医師もチームで動いていますので安心です。短所としては安易に病院に行くことが多くなりがちで、なかなか専門医の予約が取れないことがあります。このため、民間保険にも加入されることをお勧めいたします。薬は医師の処方の元、薬局に買いに行きます。当然、処方箋がないと買えない薬もありますが、風邪薬など一般的なものは直ぐに購入できます。スペイン独自の病気というものはなく、乾燥していることから虫も少ないので、特に留意すべきことはないと思います。

季節は大きく夏と冬に分かれる

マドリードは北緯40度にあり、年間の寒暖の差は日本と同じような範囲(冬の寒い時は零下、夏の暑い時は38度)ですが、春と秋は大変短く、大きくは夏と冬とに分けられます。夏は乾燥しているために想像よりも涼しく感じられるのではないかと思います。マドリードは海抜660mもの高原に位置しています。そのため、真夏に日中気温が38度まで上がる場合であっても、日が暮れると涼しくなり、早朝は18度となるなど、一日で気温が20度ほども変化することがあります。熱帯夜というのはそれほどないため、冷房は100%必需品ではありません。一般家庭では早朝に窓を開けて空気を入れ替え、日が当たり始めるとブラインドを下ろして室内を涼しく保つようにしています。反して、南欧のイメージがありますが、冬の暖房は11月の頭から3月末までは必需品です。空気が乾いているため、雪が降ることは余りありません。

近年ではキャッシュレス化も進む

ここ数年、カードで決済が増えています。まだ現金の需要も多いですが、将来的には北欧のようにほぼ100%カード決済になるのではないかと思われます。カード使用が多いこと、また街角にATMが多数設置されていることなどから、スペイン人は多くの現金を持ち歩きません。日本人旅行者が各地でスリの被害に遭うのは、多額の現金を持参しているためと思われますので注意が必要ですが、凶悪犯罪は少ないので、こちらで暮らしている感覚からは、マドリードが危険な都市とは思えません。もちろん散策にお勧めできない地区はありますが、そのような箇所を避けて深夜の一人歩きをしないなど基本的なルールさえ守っていれば、治安上の問題なく生活できる筈です。

広がる日本食

歴史的に多数の民族が寄与したスペインの食文化は大変豊かで、様々な名物料理がスペインの滞在を彩ってくれると思われます。それでも日本食が恋しい場合には、東京屋をはじめ、中国人経営の商店で日本の食材が手に入ります。最近は日本ブームで、日本食に対するスペイン人の理解も深まりました。一般的なスペイン人は英語を話しませんが、若い世代は話せる人たちが増えています。スペイン人はとても友好的で、人種差別も少ないです。バルなどでワインを片手に、スペインを肌に感じてみるのもお勧めです。

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