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【第23回】3食カレーはもう古い!?インドの最新食事事情

2019.12.02

3食カレーはもう古い!?インドの最新食事事情

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はインド在住「TKT48」広報部海外メンバーのsayokoが、インドの食事事情についてお届けします。

インドといえば...もちろんカレー!

インドといえば、恐らく多くの方が『カレー』を思い浮かべ、インド人は毎日カレーを食べているイメージを抱くのではないでしょうか。

確かにカレーは家庭で日常的に調理されているのはもちろんのこと、デリバリーアプリなどでも圧倒的に多いのはカレーのお店であり、インドの代表的な国民食です。しかし、実際にインドに暮らしてみると、想像とは全く異なるインドの食事事情が垣間見えてきました。

インドにおけるカレーとは?

【カレーは「ジャンル」である】

諸説ありますが、「スパイスを複数種類使用している料理」のことであり、それらの総称が「カレー」であるそうです。現在ではインド人も便宜上カレーと呼ぶことも多くなりましたが、インドにおけるカレーとは、本来は一つの料理を指すのみではなく料理のジャンルなのです。

【インド料理にはそれぞれに名称がある】

日本では一言で「インドカレー」や、「バターチキンカレー」の様にカレーの前に具材の名称をつけて呼びますが、上記のとおり「カレー」はジャンルに過ぎず、実はそれぞれに名称がつけられています。

<例>

・ムルグマカニ (バターチキンカレー)

・パラクパニール

 (「ほうれん草カレー」と呼ばれる緑色のカレー。現地では「パニール」と呼ばれるチーズを混ぜて食べられる事が多い)

・チングリマライカリ (エビのココナッツカレー)

・アルーベイガン (じゃがいもと茄子のスパイスカレー)

【インド人はあまりナンを食べない】

実は、主に食べられているのは全粒粉を水と塩でこねて薄く延ばして焼いた「チャパティ」や「ロティ」と呼ばれるものであり、精製された上質な小麦粉から作られるナンは特別な時にしか食べられない高級品という認識です。

その他にも、一言でカレーと言っても北インドと南インドでは見た目も、提供の仕方も、主食も異なるなど、想像以上の奥深さに圧倒されるばかりでした。

最新版・インドの食事事情

インドでもファストフードなどの外資系チェーン店の積極進出や、日本同様に食の欧米化が進んでいます。その結果、若者を中心にカレーを食べる頻度が減少傾向にあるそうです。私の住むグルガオンでは、スターバックスコーヒー、マクドナルド、ケンタッキー、ドミノピザなどの日本でもおなじみのファストフード店があちらこちらに店を構えています。

ショッピングモール内や、グルガオン随一のオフィスエリア『CYBER CITY』に隣接している飲食店が集まったエリアの『CYBER HUB』では、カフェ、イタリアン、アジア各国料理、『HARD ROCK CAFE』、アメリカのパンケーキチェーン『I HOP』などがあり、多くの若者で賑わっています。

しかしながら、ファストフードであってもこれらの諸外国のレストランは中流以上の人々がターゲットであり、国民の90%以上とも言われている低所得層の人々にとっては100ルピー(約160円)のハンバーガーをも高級品と捉えられており、足を踏み入れたことすらない方が大半であることも事実です。そのため、一食20ルピー(約32円)程で食べられるカレーを中心としたストリートフードもまだ無くてはならない存在です。

日本人がインドでの食事を乗り切るには?

現在のグルガオン近辺は日本食店も大幅に増え、ますます暮らしやすくなりました。しかし、価格は概ね日本の倍以上するため、毎食日本食店で食事を取ることは現実的ではありません。特に駐在員本人は激務であることが多く、ランチもままならない状態であると耳にするため、ゆっくりと日本食店で食事をすることは難しいそうです。

我が家の夫は毎日の頻繁な車移動によりランチタイムを社内で過ごすか否か全く読めない上に、気温の高い期間が長いインドでお弁当を作るのは衛生面で大きな不安があるため、ランチをどうするかは基本的に夫に任せています。

勤務中のランチの選択肢として、事前注文制の日本食店のお弁当やファストフードなどがありますが、実際にはアプリを使ったデリバリーや、近隣のインド料理店が安価で手軽なので利用する方が多いそうです。

しかし、スパイスと油が多用されているインド料理を私たち日本人が連日食べ続けると体調を崩しがちになります。そのため、我が家は可能な限り夕食は日本食を作るよう努めています。

こちらでは基本的な野菜でさえも日本とは異なる形状・味のものも多く、実際に作ってみると想像していた味と異なることも多くありますが、現在では日本から持参した食材とインドで手に入る食材とをうまく組み合わせて、日本と変わりのない食事を準備することができるようになってきました。

とはいえ、調理や食材の調達に日本の数倍時間を要するため、調理自体が大きなストレスです。そのため時にはデリバリーを利用するなど、できる限りストレスのかからない方法を現在も試行錯誤中です。

インドの食事はどのように変わってゆくか?

インドは世界一ベジタリアンが多く、外食等でもメニューのひとつひとつに必ずベジタリアン食かノンベジタリアン食か記載されており、国全体を通して自然にベジタリアン文化が根付いています。

ベジタリアン文化がインド特有の食事事情を生み出している側面もあり、野菜や豆類を飽きることなく様々なバリエーションで食するには、百とも数百とも言われている種類のスパイスを組み合わせる必要があります。

また、食の欧米化が進んでいるとはいえ、やはり慣れ親しんだスパイスは彼らにとって必需品であり、ピザなどに大量に振りかける場面もお馴染みです。提供されたパスタなどもどことなく「インド風味」がすることもしばしばです。

楽しみ方は無限大のインド料理を、私もインド滞在中に存分に楽しみたいと思います。

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