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【第30回】世界一しつこい?世界一頭が良い?インド人とうまく付き合うには

2020.03.12

世界一しつこい?世界一頭が良い?インド人とうまく付き合うには

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はインド在住「TKT48」広報部兼海外メンバーのsayokoが、今回はインド人の国民性や付き合い方などについてお届けします。

日本人が抱くインド人のイメージ

インド人といえば、昨今のIT大国のイメージにより「頭が良い」「2ケタの掛け算ができる」「数字に強い」といった印象を持つ方も多いのではないでしょうか。今から10年ほど前に「インド式算数」の計算ドリルが日本でヒットしたことや、世界の名だたるIT企業の役員にインド人やインド系欧米人が名を連ねるようになったことにより、「インド人は頭が良い」という印象を抱く人が増加したように感じます。

一方で、「人を騙そうとする」「しつこい」「嘘つき」といった元来からのステレオタイプとも呼べるインド人像を思い描く方も少なくないでしょう。観光客が集まる場所や空港のお土産屋さんにて、外国人とみれば店に足を踏み入れると同時に声をかけ、グイグイこちら側へと踏み込んできます。

果たして本当のインド人の姿はどちらなのでしょうか?

ダメで元々。言ったもん勝ちのインド人

ごく一部の「スーパークラス」とも言えるインド人の多くは、両親の代以前より欧米に移住している、もしくは幼いころから十分な教育の機会に恵まれ、留学する財力のある富裕層の出身であることが大半です。そのような彼らを見て、「インド人は頭が良い」というイメージが植え付けられているのではないでしょうか。

一方、オフィス勤務のインド人は増加傾向とはいえ全国民の10%未満と言われており、国民の大半は低所得層や貧困層です。その大半は接客業、路上販売や個人飲食業、運転手、家事労働、更に過酷な肉体労働や清掃業に従事しています。

超格差社会ですが、共通するインド人らしい面...「自己主張が強い」「ダメ元でも言ってみる」という、彼らの強みとも言える性格を持ち合わせています。

土産物屋で勝手に勧めてくるのも、「とりあえず言うだけ言ってみる、ダメ元でも売れたらラッキー」程度の考えの様です。有名企業の役員クラスの方でも、我先に発言しようとする、できるか否かは別として先に目標などを標榜し、後々策を練る、という手法をとるそうです。慎重に慎重を重ねる日本人とはまさに正反対と言えますが、まさに言ったもん勝ちの世界なのです。階級は違えど、「やはりインド人はインド人」の一言に尽きます。

私自身もカフェで突然「ノートを分けて欲しい」「席を変わってほしい」など、頻繁に声をかけられます。これらは私が応じるか否かを鑑みず、応じてくれたらラッキー、とりあえず主張してみよう程度の考えだということを知ったのは随分後になってからでした。

余談ですが、「ダメ元で言いまくるインド人店員」と「自己主張の強いインド人客」の駆け引きも、はたから見ると面白く、やりとりの勉強になります。

インド人とのビジネス

観光ならまだしも、日常的にインド人と共に仕事をするとなると話は変わってきます。

日本人とは国民性が大きく異なるため、赴任当初は仕事内容よりも、同僚のインド人や取引先のインド人社員との付き合い方に悩む声を頻繁に耳にします。

① 謝らない

自分のミスでも絶対に謝罪しない、取引先への謝罪も嫌がる 等

② 日系企業でも日本式のやり方が通用しない

定時になったら急ぎの仕事の最中でも帰宅する、残業を露骨に嫌がる、勝手に外出してしまう 等

③ 時間(日にち)を守らない

5分~15分程度遅刻することが日常茶飯事、納期を守らない 等

その他にも、できないことを「できる」と偽る、適当な返事で延々と先延ばしにする、駐在員の待遇や給料事情を知ってモチベーションが下がるケースもあるそうです。また、日系企業の会社中心の生活を是とする姿勢に嫌気がさし、入社早々辞める人も珍しくありません。

特に取引先も日系企業の場合は、インドにおいても「日本的対応」を求められがちです。業務に際し、間の代理店やベンダーにインド人やインド企業が関わってしまうと、返信や納期の遅れによりミスが重なることも珍しくありません。

しかし、対応するのは日本人社員であるため、取引先からは厳しく咎められ、インド人との板挟みになることが続き、精神的に堪えてしまい、止む無く帰任せざるを得なくなってしまうケースも珍しくありません。

個人の性格によってインド赴任に向き・不向きはあるとはいえ、厳しい環境に社員を送り出す以上、本社側のきめ細やかなメンタルケアの整備も急務であると言えます。

インド人あるある?

その他にも、インド人ならではの個性溢れるキャラクターを紹介します。

・シェア大好き

・自己肯定感が強い

・誰にでも気軽に声をかける

・実は美意識高め

中でも当初戸惑ったのは「ワンミニッツ」です。

お店などで問い合わせをすると「ワンミニッツ」と言われます。これは、「1分間待って下さい」ではなく、「少し待って下さい」という意味です。

それでも...優しいインド人が大好き

子どもに非常に優しく、見知らぬ子でも笑顔で手を振る、投げキッスをしてくれる、飛行機の席が家族で離れてしまった際には快く代わってくれるなど、特に小さな子を持つ私には、インド人の優しさに救われることばかりです。

子どもを連れていない時でも、カフェで席が無ければ無理やり詰めて席を作ってくれる、席を立つときには「良い一日を」と笑顔を向けてくれる、すれ違っただけなのに洋服や持ち物を褒めてくれるなど、インド人の積極的な温かさに感動させられる日々を送っています。

「嘘をついているのではなく、『知らない!』『できない!』と言って相手を失望させたくないだけなんだ」と公言し、日本人が頭を抱えてしまうようなことでも、インド人は笑ってその場を楽しもうとします。そんなインド人が憎めず、なんだかんだ居心地が良いのでインドで暮らしていけるのだと思います。

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