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【中国リポート】キャッシュレス|交通ルール|トイレ革命?

2018.08.01

数カ月で変化する中国から目が離せません!

中国語研修を営むものとして、中国の現場を知るのは当たり前と考え、この10数年で100回近く、出張ではありますが中国の各地にお邪魔しました。が、昨年11月からこの6月まで足の怪我もあって何と7カ月も中国から遠ざかっていました。もちろん弊社現地法人からの情報提供は受けていたものの実際に見た久しぶりの中国の変化には驚かされました。

キャッシュレスの進歩は凄まじい

まずは老若男女問、都市地方問わず、中国人のキャッシュレスの進歩は凄まじいものがあります。買い物、ファーストフードから始まって友達同士のお金の貸し借りまで、携帯一つあれば様々なやり取りが完了してしまいます。

アリババが運営するAlipay(支付宝)とテンセンントが運営するWechat(微信)が二大決済機能ですが、まさに世界のVISA、MASTERなどのクレジットカードの普及をすっ飛ばして一気に庶民の生活の必需品になっています。日本人含めた外国人の課題としては、現地中国に口座がないと支払いが紐づけできないため出張者はかなり不便、赴任者でも昨年7月からの外国人の口座開設規制もあり居留許可証が出てからでないと口座開設ができないため、着任してすぐは不便を強いられます。

変わりつつある交通ルール

「中国人が信号を守るようになった」これもこの1年で劇的に変わったことです。もちろん監視カメラの影響が大きいのですが、最近の若い人の間では、信号も守れない彼氏はダサい!的な風潮も芽生えているようです。

さらに去年までは脅威だった交差点での右折車(日本で言う左折車)の突進がなくなり、歩行者優先になったことです。上海市内ではクラクションも随分前から鳴らなくなりましたが、中国政府の「決めの問題」は各人のモラルの醸成を待たずして形から浸透しているようです。

トイレ革命は進んでいるのか?

中国のトイレと言えば、ひと昔前までは扉もない公衆トイレが悪評でしたが、都市部を中心に「トイレ革命」が進んでいて、上海では定期的に市内のトイレのベスト3/ワースト3を発表しているようで、清潔感を満たした次にはお香まで焚いているトイレがあるとか。先日お邪魔した厦門の小さな中華料理屋のトイレでも竹の笹が綺麗に飾ってありました。

さらに加速していく中国の変化

以上のような変化は、習近平国家主席が目指す2050年までに世界のGDPの2割を占めると言う経済指標に加え、道徳的向上も目標として打ち出したことが大きいと言えます。まずはルールと形から?取りこぼしながらもスピード感のある中国から目が離せません。

また国力として影響力を増す中国の存在は、世界中にも広がる中国人が使う中国語の重要性とも関係してきます。私が大学時代にポルトガル語専攻だったこともあり、5,6年前から頻繁にブラジルにも行くようになったのですが、ドバイ経由サンパウロ行きの飛行機のエコノミー席に乗ったところ、周りがほとんど中国人で、聞いてみるとブラジルにはお仕事で行くとのこと。

実際に日本移民の歴史の象徴だったサンパウロ市内の日本人街は、今や東洋人街と名前を変え、中華圏、韓国系の方々のお店が日本文化の看板でビジネスをしています。実際にその町では中国語で生活ができてしまいました。

ブラジルに限らず、シンガポール、マレーシア、さらにカナダ、アフリカなど、世界の至る所に中国人がいて、それもビジネスや商いの場には必ず食い込んでいます。私は中国語のことを「世界の商い言語」と呼んでいますが、好き嫌いは別にして、グローバルを掲げる限りは中国語の必要性は高まっていくことでしょう。そんな中国語ですが、日本人は英語も頑張らなければいけないわけで、効率良くニーズごとに最低限必要な中国語の学習事例をご紹介しましょう。

効率重視!中国語学習の学習事例紹介

《社長・管理職・全員》

例)中国異文化概論と自己紹介の中国語1日講座

日本本社と現場の目標設定のずれが生じないよう、本社の方こそ中国の市場規模や異文化の差異を理解する必要があります。また、晴れの舞台で会社名とお名前の10文字程度だけでも中国語で綺麗に言えることは重要です。1日の講座が終了すると、客観的に中国が理解でき、中国人100人の前でも中国語で自己紹介ができるようになります。

《赴任予定者、出張者》

例)タクシー移動はスマートに!中国語30時間

中国語は200時間勉強してもTOEIC換算で400点程度、日常会話もままなりません。が、一般的に難しいと言われる中国語の発音(ピンイン・声調)をマスターすれば独学が可能になります。また、現地で一人で動けないのはストレスにもなります。タクシー移動や宴会での自己紹介など一方的な意思伝達に絞ると30時間でも十分価値が出ます。

《営業・マーケティング》

例)中国現地短期マンツーマン研修3か月~

中国で中国語を使って営業するとなると商社並みの実力が必要です。1年間留学でもできれば問題ないのですが、忙しいビジネスマンにハードルが高く、かと言って中途半端な期間、大学のキャンパスで学んでも漢字圏以外の外国人が邪魔になって効率がよくありません。マンツーマンで徹底的に現地で語学を鍛えれば3か月で一気にTOEIC換算600点程度の中国語力がつきます。

長くなりましたが、世界経済における中国の変化と、それに対抗するための仕事力の一部、中国語の必要性についてポイントだけを整理してみました。

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