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【第14回】ベルギーの長期休暇用学童保育『スタージュ』って何?

2019.07.08

ベルギーの長期休暇用学童保育『スタージュ』って何?

「TKT48」広報部海外メンバー・ベルギー在住のyukaです。

6月、ベルギーの現地校は学年末の時期で夏休みを控えています。そのため、現地校に通う子供を持つ保護者の方々は夏休みの計画に余念がありません。今回は共働きの多いベルギーならではの、子供の長期休暇も安心な学童保育『スタージュ』についてご紹介します。

スタージュって何?

ベルギーの現地校の長期休暇はイースター休暇(3~4月の2週間)、夏休み(7~8月の2か月)、クリスマス休暇(年末の2週間)などがあります。その期間、共働きの多いベルギーでは、子供たちは『スタージュ』に参加することが一般的です。

スタージュとは日本でいう長期休暇の学童保育のようなもので、幼稚園児も参加できます。月曜から金曜日の9時から4時が基本で、追加料金を払えば延長も可能というスタージュが多いです。工作などアート系、ギターなどの音楽系、人気のサッカーやスイミングなどのスポーツ系、乗馬、料理や英語など様々なプログラムがあり、料金は50~250ユーロとプログラムや運営団体によって異なります。

一方、日本人学校・日本人幼稚園の長期休暇は春休み(3~4月の4週間)、夏休み(7~8月の4週間)、冬休み(年末の2週間)です。長期休暇に日本へ一時帰国する家庭も多いのですが、一時帰国をしない家庭では子供たちが暇を持て余してしまいます。そんな暇を持ち余す子供たちの強い味方もやっぱりスタージュ。

我が家の息子のように言葉の壁を感じる子供もいますが、仲の良い友達と現地のスタージュに参加すると楽しんで帰ってくることが多いようです。また我が家の娘のように日本人学校でフランス語を学んでいる子供にとって現地のスタージュは、実際にフランス語を使う良い機会となります。

こんなスタージュがあります

ベルギー・ブリュッセルのスタージュは主に行政(区)が運営するものと、スタージュ運営会社が運営するものがあります。ブリュッセルではフランス語で行われるスタージュがほとんどですが、一部、オランダ語で行われるスタージュがあります。また、英語を学ぶためのスタージュもあります。

【1.行政(区)運営のスタージュ】

とにかく安いのが特徴です。自分が住んでいる区のスタージュだと割引があるため特に安いですが、他の区のスタージュでも会社運営のスタージュよりは安いです。我が家の子供たちはオーデルゲムという区のスタージュに行きましたが、オーデルゲムのスタージュは2種類あります。

1つ目は、毎日集合場所からバスで自然いっぱいの公園まで行くスタージュです。オランダ語話者の子供が多く集まればオランダ語ができる先生がついてくれるそうです。区の施設に直接申し込みに行き、代金は振り込みです。ボールゲームなど体を使ったゲーム、工作、ちょっとした料理、森の散策などをするようです。

2つ目は、区運営のスポーツ施設で行われるスポーツのスタージュです。こちらはネットで申し込み、代金は振り込みです。娘は陸上のスタージュに行きました。短距離走、ハードル走、やり投げ、砲丸投げなどを習い、5日目の最終日は迎えに来た保護者に成果発表会をしてくれました。子供向けのハードル、やり、砲丸が用意されていて、日本では小学生低学年がなかなか経験できないことを経験できたようです。

【2.会社運営のスタージュ】

行政運営のスタージュに比べて値段が高いですが、種類は豊富です。ネットで申し込み、代金は振り込みというスタージュがほとんどです。

娘は料理のスタージュに行きました。参加者集合後、歩いてスーパーへ行き買い物をし、その後、買ってきた食材を使って料理をしたそうです。その料理を昼ご飯として食べて、午後はボールゲーム、シューティングゲームなどをしたそうです。5日目の最終日は作った料理を迎えに来た保護者にふるまってくれました。娘は『ポロネギのクリーム煮』を気に入ったようで「ネギ、美味しいんだよ!食べてみて!」とお薦めしてくれました。また参加者に活発な男の子が多かったのが意外でしたが、日本よりも『料理=女の仕事』の意識が低いのかもしれません。

【3.英語のスタージュ】

日本人学校で英語を学んでいる小学校高学年・中学生は、英語を実際に使う機会として語学学校や会社運営の英語のスタージュに通うことが多いようです。料金は200ユーロを超えることも多く、他のスタージュに比べると高価です。レベル別にプログラムが分かれていることがあり、最も低いレベルのクラスだとアルファベットの勉強から始まることもあるそうで、日本人にはレベルが低いと感じるそうです。

【4.日本人向けスタージュ】

現地のイースター休暇は年によって時期が異なり、日本人学校、幼稚園の春休みと重ならないこともあります。そんな時に頼りになるのが日本人幼稚園のスタージュや日本人駐在妻向けの習い事の先生が開催してくれるスタージュです。日本語が通じる先生が多いので日本人学校・日本人幼稚園の子供たちも参加しやすいです。

日本人幼稚園のスタージュは幼稚園のホームページで確認して幼稚園に直接申し込み、現金支払いです。習い事の先生など個人が開催されるスタージュは口コミ頼みで、メールで申し込み、現金支払いということが多いです。

子供たちをスタージュに行かせてみて思うこと

はじめは『長期休暇に子供たちがずっと家にいるなんて耐えられない!』と試しに行かせてみたスタージュですが、子供たちはスタージュで色々と経験を積んでいます。スタージュのプログラムを経験するだけではなく、娘は日本人学校で学んだフランス語を使ってスタージュの先生と意思疎通を図ってみたり、現地の友達を作ってみたり、『ベルギー』を体感する良い機会となっています。

また、ベルギーのスタージュは、共働きなどの理由で平日習い事に連れていけない家庭にとって子供に様々な経験をさせる良い機会です。日本にもこんな安価で様々なプログラムのあるスタージュ(学童保育)があったらなぁと思います。

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