
日本人駐在員世帯はどのようなエリアに住んでいるか
【北 京】
北京に赴任される駐在員世帯の居住エリアは、次の7つのエリアに大別されます。
燕莎、三元橋、国貿、建国門、大望路、東直門、麗都
弊社が昨年斡旋した住宅の成約状況では、世帯の分布は燕莎が最も多くて43%、続いて国貿32%、麗都11%、建国門5%、大望路3%、三元橋3%、東直門が3%となっています。燕莎に住む世帯は、「職場がその近くにあるから」というケースが多数を占めます。燕莎は国貿の通勤も可能なエリアであり、国貿であればバスや地下鉄を使って通勤することができます。
【上 海】
上海に赴任される駐在員世帯の居住エリアは、次の5つのエリアに大別されます。
長寧、静安、徐汇、黄浦、浦東
弊社が昨年斡旋した住宅の成約状況では、世帯の分布は長寧が最も多くて45%、続いて浦東27%、黄浦15%、徐汇8%、静安が5%となっています。長寧に住む世帯は、「職場がその近くにあるから」というケースが多数を占めます。長寧は黄浦の通勤も可能なエリアであり、黄浦であればバスや地下鉄を使って通勤することができます。
東京の約1.5倍!?北京・上海の家賃相場
北京・上海で家探しを始めて、まず驚くのが家賃の高さだと思います。もちろんエリアや物件の状態により家賃の幅はありますが、例えば、東京の渋谷区で単身世帯のワンルームを探す場合、予算10万円程度で多くの選択肢が出てくると思いますが、北京・上海で同じ水準の物件を探そうと思うと、11,000元以上(約17.8万円1元16.3円換算)必要になります。日本人駐在員に人気のエリアで見ると、長寧の1ベットルーム(築2005年ほどの古い物件となります)が10,000元~、2ベッドルームが15,000元~となり、3ベットルームが20,000元~となっています。
物件の外見にこだわらず、内装がきれいな部屋でも8,000元~となってます。8,000元以下の場合、新内装の部屋もありますが、6~7建てのエレベーターなし物件になってしまいます。
住まい探しで気をつけるべきポイント
1.治安
人口密度が高い為、真冬以外ほぼ街中に人がいる状態です。また、日本人が住むエリアの住宅は24時間警備体制が多いので、かなり安全です。また、犯罪が少ない理由として、至る所に監視カメラが設置してます。
2.契約条件
日本からの赴任者の多くは、会社規程(家賃上限、入居日、特約等)に沿った物件を探すことになります。加えて、帰任時期があらかじめ確定できない場合は、中途解約条項という契約期間内に中途解約することを可能にする条項の追加交渉を行う必要があります。
また、日本と違って中国の賃貸市場では貸主有利となっているため、契約期間満了後の契約更新も貸主の都合が優先されます。法人契約(9割以上の日系企業)も個人契約も両方可能です。プロフェッショナル(不動産仲介会社)にサポートを依頼することをお勧めします。
3.学校区
日本人学校(北京校)は小学校から中学校までです。北京の場合はサービスマンションから通学バスを出している為、学齢期の子供がいる世帯のお住まいは数ヵ所に限ってしまいます。
日本人学校(上海浦西校)は小学校のみ、日本人学校(上海浦東校)は小学校から高等学校までです。上海の場合は学校からバスを出している為、お住まいの選択肢として多いです。
4.通信
Facebook、Twitter、Line、Google、YouTubeなどが使えません。また、昨年よりYahooの検索機能が制限されました。ほかの検索エンジンを利用して、日本語で検索ができたとしても、ウェキペディアなど一部のサイトが開けません(VPNを利用して一部のサイトが使えますが、表記速度がかなり遅いです)。
5.水道光熱費
サービスマンション(水道光熱費が家賃に含まれることもある)であれば、北京も上海も支払い方について心配はありません。月末締めの翌月フロント支払いです。※サービスマンションは商業用の水道光熱費料金設定ですので、通常より約3倍以上高いです。マンションを借りす際ご注意下さい。
(北京)個人オーナーの場合はカード式チャージですので、メーター残高の確認とカード残高の把握を2週間~1ヶ月間に一度行う必要があります。一般的には水3種類(自来水、中水、熱水)、電気1種類、ガス1種類(北京はほぼ電気)です。残高がなくなった時、電気や水が止まります。
(上海)個人オーナーの場合は日本とほとんど同じです。請求書がポストに届き、コンビニ、銀行振込、WeChatPayなどで支払うことが可能です。2ヶ月間前後の未払いがあった場合は、電気水道ガスが止まる可能性あります。
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