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【2020年2月20日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について

2020.02.21

【2020年2月20日│現地レポート】新型肺炎に関する状況について

本内容は、弊社上海現地法人の駐在員の見解です。

公式に発表されたものではありませんのでご留意願います。

市民生活全般

この特殊な状況に完全に適応しており整然としている。食品を中心としたデリバリーサービスの品物の授受も混乱なく行われている。ショッピングモールでは入口と出口が分けられて検温が実施されている。飲食店では来店客に対して過去の上海への出入り、連絡先の携帯番号の聞き取りなども実施されている、生活全般で特に支障は出ていない。

企業活動状況

日系企業では引き続き在宅勤務中心のシフトを敷いており出社する人数を抑えているが、中方の企業はそこまでの対応をしていない模様で、街の中に車の数も人の数もかなり増えてきているように見受けられる。朝夕のバスにはそれなりの人数が乗車しており、退社時刻にはタクシーがつかまりにくくなってきている。

日系各社対応

今週に入り駐在員を日本へ戻す動きがかなり増えてきている。

殆どの方が帰国後14日間自宅待機するため、これらの人々が上海へ戻り職場へ復帰できるのは早くとも3月半ばになる。また市政府の要請に沿う形で日本人学校も3月末までの休校を決め(卒業式も終了式も中止)ており、家族は4月までは戻らない状況。

現時点で上海に残る日系駐在員の最大の悩み(心配事)は、医療事情にあると思われる。

既報どおり上海では突発公共衛生事件1級対応と言う措置が取られており、通常の風邪などでも発熱の状況がある場合は指定発熱外来を受診しなければならない状況。一部は英語での対応が可能なようであるが日本語対応はしていないこと、かつ新型肺炎に感染している可能性が高い人が集まる場所へ行きたくないという想いが強い。このような状況もあり帰国を希望するケースが増えていると思われる。

今後について

タイトル

最近一週間の上海での感染者数の動きは以下の通りで、封じ込めには一定程度成功しているように思える(数字は上海領事館からの定期便メールによる)。

2月13日315名(前日比+4)

2月14日318名(前日比+3)

2月15日326名(前日比+8)

2月16日328名(前日比+2)

2月17日332名(前日比+4)

2月18日334名(前日比+2)

2月19日334名(前日比+0)

現時点では、日本など外国から戻れる人は既に戻り、内陸部などから戻れない人は現地にとどまったままと言う状況であると思われ、暫くは低水準の増加にとどまると思われる。但し、今後の懸念材料として、昨日北京の当局が発表したように今回の新型肺炎において従来は否定されていたエアロゾル感染の可能性を排除できないとされた点がある。これまで領事館からのメールでは見られなかった"うがいの励行"が予防策に加えられている。

以下、ご参考(上海領事館からのメール件名:引き続き感染予防に細心の注意を払ってください)

2.日常生活において気を付けていただきたいこと。

(1)頻回に手洗いうがいをし、むやみに顔を触らない。

(2)咳やくしゃみが出る時に備えてマスクを着用する。

(3)ドアノブやスイッチ等よく手が触れる所を1日1回以上拭き掃除する。

(4)部屋を加湿し、定期的に換気する。

(5)風邪症状が見られる時は,外出せずに自宅で安静にする。

(6)通常の風邪以上の症状がある場合(4日以上の発熱,強いだるさ,息苦しさ等)、医療機関に相談する。

(7)高齢者の方,その他の疾患を治療中の方(糖尿病,心不全,呼吸器疾患,がん等)は早めに医療機関に相談する。

上海の足下の状況は落ち着いているように見えますが、少なくとも今月一杯を目途に細心の注意を払い自己管理に努める必要があると思われます。

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