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【2020年2月3日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について

2020.02.03

【2020年2月3日│現地レポート】新型肺炎に関する状況について

本内容は、弊社上海現地法人の駐在員の見解です。

公式に発表されたものではありませんのでご留意願います。

最新記事:【2020年2月10日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について
前回記事:【2020年1月31日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について

市民生活全般

3日間延長された春節休暇が明けたが、市政府の要請で企業活動の再開が10日以降へ延ばされているため、引き続き市内は閑散とした状況。車の通行量は若干増えているが、それでも通常の土日に比べて1/5程度、歩行者もほとんど見当たらない。

日常生活全般

食料品を中心に引き続き品物は確保されている。但し物流の関係からか鮮魚類は品薄の感じあり。また連休初期には大量に見かけられた除菌シートやウエットティッシュは殆ど見られなくなっている。

街中にデリバリーサービスの配達員が少しずつ戻ってきている(彼らのほとんどが帰省していた)。飲食店(特に中華系)では店舗自体は休業しているが、配達のみに対応している店舗も多い。また、開店しているカフェや飲食店も、モールの営業に併せて午後6時頃の閉店が多くなっており、入店時にはアルコール消毒や検温が実施されている。

医療用品事情

マスクについては 引き続き市内全域で品切れ。2月2日よりマスクの購入が事前登録制になり各自が居住する地区の居民委員会へ事前登録し、指定された薬局で購入する仕組みに変更された。手続きにはパスポートの他に賃貸借契約書が必要な場合もあり、日本人にはハードルが高いかもしれない。また1世帯1回5枚までに制限されており手間は大きい。実際に筆者も申請しようとしたが、小区の担当者に日本人なら会社支給でもらった方が早いと言われた。

公共交通機関

空港、高速鉄道、地下鉄など特に変わりなし。

マスク着用は引き続き義務付け。

【最新注意情報】

①外国から帰国した者について健康登記が義務付けられました。 空港や高速鉄道の駅に設置された留験所で登記する必要が生じています。

②また居住するマンションの居民委員会へ、海外から帰国した旨を届け出て必要な検査を受けるように義務付けられています(但し、本件は運用が居民委員会へ任せられており、かなりばらつきがあるのが実態です)。

③更に居民委員会の戸別訪問も実施されており、武漢への渡航歴や海外への渡航歴などの問診を受けることがあります。これは訪問を断ると刑事罰を受ける恐れがあるので注意が必要です。

日系各社動向

①日系に限らず市内のほとんどの企業が市政府の要請を受け10日以降の業務再開を予定しており、オフィスビルは無人の状態、入館にはかなり細かい手続きが必要となっている。

②一方、人事担当者は情報収集や日本本社からの問い合わせ対応などで通常よりもかなり忙しい状況。

③特に多く寄せられる質問事項として下記がある。

・上海の駐在員が春節で一時帰国をしたが、帰国中に中国への渡航制限のレベルが引き上げられた

・これに伴い勤務先での中国への渡航 自粛 が 要請 され、日本に留め置かれている

・日本滞在中に現在保有する居留許可の有効期限が到来してしまうがどうすればいいか

・この場合、日本で何らかのビザ(最も簡単なのは 観光ビザ)を取得し、上海へ戻り次第すぐに必要な手続(出入境管理局へ出頭)を取ってください。現在保有している居留許可証の有効期限から3か月以内であれば手続きが可能です(※あくまでも春節前1月23日時点の情報なので、念のため直前に出入境管理局へお問い合わせください)。

今後について

中国政府の対応チームの責任者(今回のようなウイルス疾病対策の第一人者の先生)の話にもあるように、今後10日程度がピークではないかと思料。前回のレポートにも記したように春節休みが終わり多数の者が上海へ戻る以上、一定程度の感染者増は当然。

<ご参考:上海での確定感染者数の推移>

・1月23日:16人

・1月30日:112人

・2月2日:203人(但し、この期間の死者は1名のみ)



確定感染者数が湖北省(武漢を含む)に次いで多い浙江省の温州(人口900万に対して確定感染者数269名)では、住民に外出禁止令が出されました、各家庭の代表者1名が2日に1回買い物に出るのみとのことですが、人口2,400万人の上海で同様の事態が発生することは考えにくいと思料。

先ずは、前回も書いた通り基本の徹底(うがい・こまめな手洗い・マスク着用など)の励行と不必要な外出を避け、人混みには近づかないことを順守することが肝要ではないでしょうか。

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