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【2020年3月13日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について

2020.03.13

【2020年3月13日│現地レポート】新型肺炎に関する状況について

本内容は、弊社上海現地法人の駐在員の見解です。

公式に発表されたものではありませんのでご留意願います。

隔離措置状況

上海側では新規の感染例は、海外からの帰国者を除きほぼ終息しています。

中国全土でも湖北省以外はほぼすべてが海外からの逆流案件です。

このような状況下、日本から到着した際の検疫に於いても日々対応に変化が生じています。

以下最新の状況です。

【2020年3月13日最新情報】隔離措置状況

・日本からの到着便は飛行機ごとにまとまって検疫を受けます。

 先ずは機内で検査が行われ、問題が無い方が特別なルートを経て入国審査場へ向かいます。

・現在、虹橋及び浦東の両空港とも検査体制が拡充されてきていますが、検疫官の人数にも限りがあるため

 到着便によっては着陸後機外へ出るまでに2~3時間を要する場合も頻繁にあります。

・機内及び入国審査エリアでは、防護服を着用した専用の係員が待機しており、検温や各種問診を行います。

・この際、紙ベースでの問診票や各種APPへの登録など、かなり煩雑な作業が必要となります。

 しかし、ここでの申告内容が指定隔離施設での隔離となるか否かの分かれ目となるので慎重に行ってください。

 また記入済みの書類については携帯電話などで写真を残しておくように心がけてください。

・一連の問診を経て、パスポートに「赤い丸のシール」を貼られてしまうと、自宅へ戻れずに指定施設での隔離となってしまいます。万一、赤いシールを貼られてしまった場合は、可能な限りの説明を試みて、青いシールへ変更してもらえるよう対抗してください。

・現在、日本からの到着便の乗客については、空港からの異動に公共交通機関を利用することが出来ません。

・入国審査を経た後に、指定エリアで自宅がある区の用意しているバス又は車で集団にて移動することになります。先ずは区の指定された場所まで運ばれ、そこで更に自宅がある地区(又はマンション)の出している車に乗り換え、自宅へ戻るという流れです。

・社用車など個人的な迎えを用意する場合、派遣される車のナンバー、運転手の氏名、及び運転手の身分証の番号などを事前に登録しておく必要があります。この場合、迎えに来た運転手も翌日から14日間の隔離となるため、迎えを嫌がるケースも出ているようです。

・各区からの迎えの車両についても、どの程度の頻度で来るのか不透明な部分があります。

 空港へ着陸後、空港を出るまで10時間近くかかった例も報告されており、このあたりもあらかじめ心得て水などを準備しておく必要があります。

・空港から上海市外へ異動される方については、自家用車などでの迎えが出来なくなって居りますので注意してください。

 異動は以下の2パターンに分かれます。

【上海到着後12時間以内に異動する場合】

近隣各省が手配するバスで異動することとなります。

【上海到着後12時間以上経過してから異動する場合】

一旦、上海の検疫当局が指定する場所で隔離され、その後に異動が調整されます。

▶注意事項を追加します

【予想に反した措置について】

自宅があるのに指定の施設での隔離を科せられるケースが散見されます。

要因として、以下が想定されていますが、文書などで明確化されていないので、注意が必要です。

1:自宅(特にサービスマンション)が集中管理方式の空調となっている

2:上海入国前に、重点汚染地域に滞在した記録がある

→実はここが最大の問題で、日本の中でも大阪と北海道が重点汚染地域に分類されている可能性があります(もちろん公式には発表されておりません)。

一旦、指定された施設へ入れられてしまうと、そこからの救出は非常に困難となります。

隔離されたホテルの検疫担当、自宅がある区の衛生服務委員会、マンション又は小区の居民委員会の衛生担当の3者合意が必要となりますが、現状ほぼ実現していない状況です。特に食事と洗濯の面でかなりのストレスを感じることとなります。

今後について

駐在員本人に関しては、現時点で凡そ7割程度が上海へ戻っており、来週早々から順次職場復帰を果たす状況のようです。今後の関心は家族をどのタイミングで戻すかになります。駐在員本人のケースでも相当な苦労がありますが、家族は言葉の面でも非常に不安があると思われます。家族を戻される場合は、家族であることを証明する書類(戸籍謄本など)を準備するなど最大限の注意を払う必要があると思います。

上海に限らず中国国内に於いては、完全に新型肺炎を制圧しつつある印象があります。

まだまだ予断は許さないとは言え、経済活動の復活も急ピッチで進められています、飲食店やマッサージ店などの一部の娯楽施設も条件付きながら営業を再開しております。当局側もそのあたりは敏感に察しており、飲食店などの立ち入り検査も頻繁に行われております。

自宅待機が必要な状態でありながら外食をしている方や大人数で会食している方が、きつく注意される(解散し帰宅するよう命ぜられる)ケースが発生しております。日本側の状況を見る限り、日本からの入国者に対する隔離措置やビザ発給の見合わせが暫く継続されることもやむを得ないと考えます。上海側の状況も日々刻々と変化しておりますので、上海へ戻られる際には現地法人の担当者をはじめ可能な限りのルートで最新の情報を集めて頂くことをお願いします。

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