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【2020年3月22日│上海現地レポート】新型肺炎に関する状況について

2020.03.23

【2020年3月22日│現地レポート】新型肺炎に関する状況について

本内容は、弊社上海現地法人の駐在員の見解です。

公式に発表されたものではありませんのでご留意願います。

日常生活全般

上海では、経済活動の復旧が急ピッチで進められております。

企業の活動はもちろん商業活動の全般に於いて前進が見られます。これに伴い各小区やマンション単位の人の出入りも活発になりデリバリーサービスの配達員もマンションの敷地内まで入れるケースも増加してきております。従来マンションや小区の入り口に掲出されていた「返沪人員必須登記」(上海へ戻った人は必ず届け出ること)と言うピンク色の張り紙も大半が姿を消しており、延長された春節期間の終了から1か月以上経過し、人の動きも一段落したという判断が働いている可能性があります。市内の商業施設はもちろん、閉鎖されていた多くの公園や娯楽施設も大半が解放され市中の人の数も格段に増えております。

隔離措置状況

このような状況下、新型肺炎の感染事例がほぼ100%海外からの外来案件となっていることと併せ、日本などの汚染地域からの帰国者の隔離政策にも変化が生じてきています。かなり長期間にわたる窮屈な生活を強いたこともあり、市民の外出制限は大幅に緩和され日常を取り戻す動きに注力しているように見られます。

【これから上海へ戻られることを検討されるに際しての注意喚起】

・市民生活に対する規制が緩和される反面、せっかく好転し始めた環境を阻害することは排除することは間違いありません。

・上述のように人の動きの規制が大幅に緩和される中、市内に自宅を契約する方が当初の予測に反して指定された隔離施設へ送られてしまうケースが増えております。

・自宅マンションでの隔離の結果、感染が発覚するとなるとマンション全体で改めて防疫措置を取ることとなるため、マンション側が受け入れを断っている可能性があります。

・また、地元政府(各区の衛生服務委員会)もマンションでの感染発覚事案の発生を恐れており、検疫当局に対し許可を出さない傾向が見られます。

・従って、これから上海へお戻りになられる方に於かれましては、仮に自宅があっても政府指定の施設での14日間の隔離となることを承知(覚悟)したうえで、そのための準備をして戻られるようお願いいたします。

【特に気を付けて頂きたいこと】

・前回のレポートにも記しましたが、日本からの搭乗便が空港へ着陸したのち、機外へ出るまでだけでも2~3時間を要しております。

・更に空港内の指定検疫場所での検査についても同じように数時間を要しております。

・最近では、住所のある区の指定する検査場所へ運ばれ、そこで全員核酸検査(PCR検査)を受けることとなりますが、この検査場所が必ずしも既存の建物であると言えず、半屋外のようなプレハブで窓が全開と言うような環境もあります。ここでは運ばれた全員が検査を受けるため、結果が判明するまでの間、夜中にもかかわらず屋外に近い環境に長時間留め置かれるというケースも報告されております。

・空港に到着してから一連の検査を終えるまでに30時間近くを要した事例も報告されており、3月とは言え防寒対策なども必要になってきます。

・最近特にご注意いただきたいのは、指定された施設での隔離に伴う費用が自己負担とされた点です。1日当たり200元から400元の費用が隔離される方へ請求されます。

・また区の指定する検査場所で行われる核酸検査(PCR検査)の費用についても、同様に自己負担となります(上海の駐在員の場合は、上海市の社会保険に加入していない方が殆どのため)。会社で契約している旅行傷害保険の情報なども併せて携行されるようにお願いいたします。

・次にホテルでの隔離に関しての準備ですが、以下の点が必要と思われます

▶ビジネスホテルの様な狭い部屋で14日間、部屋の外へ出ることが出来ないため相当なストレスが発生すると思われます。

▶まず、書籍や雑誌など時間つぶしに役立つものをお持ちください。

▶次に食事ですが、よほどのことが無い限り日本人の口に合うとは言い難いレベルのものが毎食続きます。部屋にレンジがあるか否かわかりませんが、お湯くらいは沸かせると思いますので、レトルトなどの食品をご準備ください。

▶最後に洗濯です、基本はシャワーでの手洗いとなりますし、室内で干すこととなりますので、下着類を少し多めにご準備頂き、洗濯用の洗剤も少量お持ちいただくことをお薦めします。

▶ホテルでの隔離となりますので、外部からの食事のデリバリーサービスは受けられない可能性が高いと思います。会社の方からの差し入れについても確実に届く保証はありませんのでご留意願います。

【現地での行政手続きに関するいくつかの変更点】

▶日本側でのビザの発給が再開された模様です。就労のためのZ査証はビザ券面の表記上は入国からの有効期限が30日のままですが、出入境管理局へ問い合わせたところ「現在は特殊な状況に鑑み入国後90日有効としている」とのことです

▶体格検査に関しても変更があります、日本の渡航前検診でレントゲンを撮影されてフィルムをお持ちになられますが、現在肺炎対策のため入国後の体格検査で再度撮影する必要があります。このため健康証明書の入手まで1週間を要することとなります(体格検査自体、入国から14日間の隔離期間を終えた後でなければ受けられません)。

▶居留許可証の延長に関しては、以下の2パターンに分かれます

①→現在お持ちの居留許可証の有効期限内に上海へ戻られた場合~現在の居留許可証の有効期限から2か月間の猶予期間が与えられます。

②→現在お持ちの居留許可証が日本滞在中に期限到来し失効した場合~日本でMビザを取って上海へお戻りください。現在の居留許可証の有効期限から3か月以内であれば更新手続きが可能です。

今後について

駐在員本人に関しては、現時点で凡そ8割程度が上海へ戻っており、順次職場復帰を開始しております。

今後の焦点は今春の新規赴任予定者をどのタイミングで送り込むかと言うことになろうかと思います。日本などの状況に鑑み当面は14日間の隔離方針は継続される可能性が極めて高くなっております。不自由を覚悟で派遣を決断する例もでております。ある程度の長期戦を覚悟する必要がありそうですが、是非現地法人などとの連携を密にして最新の情報を集めて頂けるようお願いいたします。

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