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ペットとの海外渡航②│搭乗方法と注意点

2019.01.28

ペットとの海外渡航②│搭乗方法と注意点

前回(リンク:ペットとの海外渡航①│一般的な手続きと注意点)は、一般的な注意点としてどこに相談したらいいかということと、赴任先として選ばれることの多いアメリカと中国に行くための準備について概要をお伝えしました。

海外赴任が決まって、ペットのことはどうしたらいいのだろうと不安に思っている方が最初につまずく点、それは、飛行機に乗せられるのだろうか?どういった形で運ばれるのか?ということだと思います。

今回は、「ペットの搭乗方法の色々、搭乗させる際の注意点」を解説していきたいと思います。

飛行機でどのように運ばれるか?

形態は3つあります。

航空会社によってどの形態をとるか決まっていたり、渡航する国によって決定している場合もあります。

①受託手荷物扱い

一番多い形態です。一緒の航空機内にはいられるけど、別室で預かられるというタイプです。空港に着くまではペットの状態が飼い主様にはわかりません。

②客室内持ち込み

外国の航空会社で認められることが多い方法です。座席の下におけるので、飼い主様がもっとも安心できるということで選ばれる方が多いです。

③貨物扱い

一部の国では、貨物扱いでないと運べないということになっています。

イギリス、オーストラリア、香港などが当てはまります。また、人のみが先に赴任し、後からペットのみ送る場合にも貨物扱いとなります。中国等、貨物扱いが選べない国もあります。通関業者が仲介して運びますので、これらの国にいくためには、通関業者に連絡を取る必要があります。①②に比べ、高額な費用がかかります。


大事な子だから、預けたくないということで、客室内に持ち込みできる航空会社を選ぶという声を聞きます。しかし、客室内に持ち込んだ場合、「吠えることにより周りに迷惑をかける」可能性がありますし、「出してほしいという要求があってもゲージから出せない」という規定もあるので、注意が必要です。

預かられるスペースはいわゆる貨物室という場所です。空調は大丈夫なのか?という声を聞きますが、ペットがいるスペースの空調はコントロールされているようです。

私が対応させていただいた方の多くは②の客室内持ち込みを希望されて相談に来られますが、お話すると①の預け入れにするという考えに変わる方がほとんどになります。

どのようなゲージが必要か?

ご利用になる航空会社によって規定があるので、前もってご利用予定の航空会社に問い合わせをし、準備が必要になります。

一般的には、ハードキャリーと言われるタイプを選び、その子の体格に適合したサイズを選ぶことになります。国際規格に従い、ただ入ればいいのではなく、その中で十分動けるようなスペースを確保する必要があり、予定より大きなゲージを用意することもあります。

また、複数頭運ぶ場合、いつもは一緒に過ごしている子たちでも別々のゲージにする必要があることが多いです。客室内に持ち込みにする場合には、座席の下における大きさとし、中にはソフトタイプのバックでも構わないというケースもあります。

ゲージの中での様子について

長いフライトですと、水、ごはん、トイレの心配をされる方がいます。水に関しては漏れない容器に入れてとりつける形をとるケースが多いようです。ごはんは到着まで与えることが難しいです。トイレに関しても到着までは、外にだすことは出来ないので、なるべく事前にすませておくことをおすすめします。

初めての機内の環境の中で多くのペットは、緊張をし、水やごはんを欲するどころではない状況になっているというのも現状だと思います。 客室内持ち込み以外では、状況が把握できずご心配かもしれませんが、きっと飼い主様に会えたらいつもの状況に戻ってくれるでしょう。

運ばれる際のリスクについて

これが、一番気になっていることで、航空機内でもしものことがあったら・・・という気持ちが皆さんにあると思います。

私が担当したペットたちは「運ばれたら亡くなっていたというケースはゼロ」です。しかし、普通の生活では体験しない航空機内のことですから、リスクはゼロではないと思います。

機内で予期しない事故がおこりうるケースは

「もともと心臓、肺の機能が落ちていて、搭乗して興奮ストレスにより呼吸困難におちいる」

ということが一番に考えられます。

中高齢の小型犬では、心臓機能が弱っていることがあります。通常の生活では問題なくても、心臓に負荷が少しかかる機内で耐えられるか、かかりつけの病院でチェックしておくことが大事です。もし異常が見つかれば、心臓病の薬を飲んで負担を減らしておくといいでしょう。

また、前回もお話しましたが、短頭種といわれる犬種(ブルドック、パグ、ペキニーズなど)に関しては、鼻の孔が狭い、気管が細い、喉が腫れている(軟口蓋過長)という構造上、通常の生活でも他の犬種と比べると、呼吸困難になりやすいという特徴をもっています。この犬種に関しては、どうしても載せる必要がある場合、鼻の穴を拡大したり、軟口蓋を切除するという処置を全身麻酔下で行うことでリスクが軽減されるでしょう。短頭種の手術を得意とする病院での処置をおすすめ致します。

なお、この短頭種に関しては、全シーズンで搭乗ができない航空会社、気温が高い時のみ搭乗が出来ない航空会社などがあるので、前もって調べておいたほうがいいでしょう。

海外赴任が決まって、ペットとの同行を考える時、もちろん各国の手続きはどうなっているのかも気になりますが、やはり一番大切に思うことは、ペットの健康面、安全面でしょう。国、航空会社、犬種により様々な違いがあるので、それぞれのメリット、デメリットを理解して一番合った方法を選べることができたらいいですね。

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