海外人事のためのウェブメディア「海外赴任LAB」

OUTBOUND RELOCATION
<dt>OUTBOUND RELOCATION</dt>

アジア オールインクルーディングジャパン合同会社 マレーシア 危機管理 各国トレンド 海外医療 海外赴任

花粉症のかわりにヘイズ?│マレーシア医療事情

2019.02.22

日本で打ち終わらなかった予防接種について

Q:現地側でスムーズに追加接種するためにはどのような準備が必要でしょうか?

そもそも、最初から打ち直しになることもあると聞いていますが、実際どうでしょうか?

A:日本で打ち終わらなかった予防接種に関して、スムーズに追加接種するためには、日本での接種日が確認できる母子手帳があれば便利です。接種日が不明の場合や、期間内に決められた回数を接種できなかった場合には、抗体検査を行ったり、医師の判断で最初から打ち直す場合もございます。

マレーシアの推奨予防接種

Q:マレーシア渡航時に推奨されている予防接種はどのようなものがありますか?

A:マレーシアにおいても、日本で推奨されているFORTHのHPに記載されている以下の予防接種を推奨しています。

「A・B型肝炎、破傷風、日本脳炎、狂犬病、腸チフス」。その他に、マレーシアでは1年を通してインフルエンザが流行しているため、インフルエンザの予防接種をしていただくのが良いと思います。

マレーシアにて気をつけていただきたいのは魚介類です。A型肝炎や腸炎ビブリオなどの危険性があるため、生で食べないようにして下さい。また、野菜や淡水魚は寄生虫感染の危険性があり注意が必要です。

デング熱│早期発見と適切な医療処置が重要

Q:発熱、頭痛、関節の痛みが数日続いている...

A:そんな症状が出た場合、マレーシアではデング熱の可能性があります。

デング熱はデングウイルスを持った蚊に刺される事で感染します。症状は主に発症3日〜7日に発熱、頭痛、関節痛等の症状が出ます。その他に、体や顔に発疹が出たり、嘔吐下痢の症状が出ることもあります。デング熱に感染し重症化する方は約5%で、重症化した場合には病院へ入院することもあります。

重症化して放っておいた場合には、合併症などを引き起こし死に至る可能性もありますが、早期発見と適切な医療処置をする事で致死率はぐっと下がります。熱が出ていないから大丈夫、軽い風邪の症状だから問題ない、と自己判断せず、気になる症状が出た場合は早めに医療機関へ相談し、検査をするようにしましょう。

デング熱に感染しない為の対策としては、森林や草むらなど蚊の多く生息する場所へ訪れる際は長袖長ズボンの衣類を着用する、虫除けスプレーなどを使用する事です。また、免疫力が低下している場合は重症化しやすいので、普段からバランスの取れた食事、適度な運動と十分な睡眠をとり免疫力を高めておくことが大切です。

日本から持ってきた方が良い、日本製の方が良い予防グッズ

Q:マレーシア側で揃えにくいもの、手に入らないものがあれば教えてください

A:日焼け止めや虫除けスプレー、アルコール除菌製品など予防グッズは何でも揃いますが、マレーシアや他国の製品は日本人の肌には合わないこともあり、「手荒れしてしまった」「発疹が出てしまった」などの肌トラブルでご来院される患者様も少なくありません。

マレーシアでは日本製品もたくさん販売されていますが、日本で購入するよりも割高で販売されています。また、いつも使用している物が必ずマレーシアで販売されているとも限らないので、特にお子様や敏感肌の方は使い慣れたものを日本から持参されるほうがいいかもしれません。また、マレーシアのショッピングモールやオフィス内は冷房が効いていてとても寒く、外は日差しが強いため、日焼け防止や、虫刺され防止のためにも、薄手の長袖は重宝します。

マレーシアに花粉症はあるの?

Q:日本のような花粉症はありません。

A:花粉症の日本人方も多くいらっしゃいますが、マレーシアに来て症状がでなくなった。という方もいらっしゃいます。一方、マレーシアの至る所でマンションの建設や道路工事を行っており、そのホコリや塵などが原因でくしゃみや鼻水、目のかゆみなどを引き起こす方も多いです。

また、花粉症のないマレーシアですが毎年「ヘイズ」のシーズンが到来します。ヘイズは他国の野焼きによる煙霧が季節風によりマレーシアへ渡ってくることが原因です。乾季に発生しやすく、これが原因で目のかゆみや鼻水、咳の症状を引き起こします。予防法は手洗いうがい、N95というマスクの着用です。そして、ヘイズの数値が高い時は外出を控えるようにしましょう。

お子様の急病に備える

Q:突然の急病などにはどのようなケースが考えられますか?

A:お子さんの急病で一番多い症状は発熱ではないでしょうか。

以下の年齢ごとのポイントを参考に自宅での処置や、医療機関を受診するようにして下さい。

・0-1歳未満の乳児

38度以上の発熱がある場合は病院へ受診して下さい。乳児の発熱の原因はいくつかあります。体温を調節する機能が未熟なので、室内の温度や着せ過ぎ、温め過ぎで体温が上昇することもあります。赤ちゃんが快適に過ごせるよう環境を整える事も意識してみて下さい。

・1歳以上の幼児

38度以上の高熱に加え、嘔吐や元気がない、機嫌が悪い、食欲がないなどの症状が伴う場合は早急に医療機関を受診して下さい。発熱しているけど機嫌も良く、いつも通りの場合は自宅で熱冷ましシートを貼り、解熱薬があれば適用量を服用させて下さい。常温の水で濡らしたタオルで全身を拭いてあげることも効果的です。1〜2時間程経過しても解熱しない場合は医療機関を受診して下さい。

また、生後6ヶ月〜6歳前後の乳幼児は熱性けいれんを起こしやすい年齢と言われています。

けいれんを起こした時は「どんなけいれんだったか」そして「何分続いたのか」を記録し、1~2分程度の場合は記録をもとに病院に連絡して下さい。5分以上の続く場合や嘔吐などを伴う場合は早急に医療機関を受診しましょう。また、発熱がなくても「呼吸が浅い・苦しそう」「いつもよりも反応が鈍い・反応しない」「起き上がれない」というような症状が少しでもある場合はすぐに医療機関を受診して下さい。

最後に、お子さんの急病で慌てないお母さん、お父さんはいません。

まずは保護者自身が落ち着いつくことが大切です。

そして、お子さんの状態を注意深く観察し、少しでも異変を感じたら医療機関機関へご相談下さい。

森のまちクリニック

【クリニック情報】

・機関名:森のまちクリニック

・住所:Jalan Kiara 5, Mont Kiara, 50480 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur

・診察時間:午前9時~午後6時(午後1時~2時はお昼休み)

・診察日:火曜日〜日曜(月曜・祝日休診)

・診療科目:一般診療(内科・小児科・眼科・皮膚科など) 、健康診断・予防接種

・日本語ダイヤル:+601133357803 LINE:morino-machi.

Related Articles

合わせて読みたい

Interview

海外で活躍する先人達