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辞書を捨てよ、翻訳機を持とう

2019.05.15

英語が通じにくい地域には翻訳機

筆者が海外出張に出かけるのは中国及び東南アジア諸国に限られる。

お世辞にも英語が上手ではないが、それでも日常生活に困らない程度の英語は操れるつもりだ。しかし、その地域によく行く方ならよく知っていることだが、英語が話せる人と出会うのは結構大変だ。

特に地方だったり、ローカル色の強いエリアだと尚更。辞書片手に奮闘しても、その場のノリで会話はできるものの、結局要領を得ず、知りたいことを知れずじまいということはよくある。だから筆者は数ヶ月前からあるウエポンを持ち運ぶことにした(筆者は別に武器商人ではないが...)。AI翻訳機を持ち運ぶことにしたのだ。

急激に進化した翻訳精度

ほんのすこし前まで、自動翻訳の精度といえばひどいものであった。

試しに日本語から外国語に変換し、それを再び日本語に変換し直すと全く別の文章ができあがる。しかし、最近の翻訳機は驚異的な進化を遂げている。大抵の自動翻訳機は複数の翻訳エンジンにアクセスし、複数の翻訳結果を導く。そこで登場するのがAI(人工知能)だ。

AIがそれぞれの言語パターンを学習し、最も自然な表現だと思われる翻訳結果を選び出すのだ。もちろん翻訳機にも得意な言語もあれば、苦手な言語もある。それは音声認識やAIの学習の進捗度により異なり、かなり乱暴な言い方をすればサンプルが多い国の言語ほど正確に訳される。したがって言語人口の多い英語や中国語は翻訳機の得意言語だ。

とはいえ、苦手な言語も日進月歩で改善されている。翻訳機はクラウド上の翻訳エンジンを使っているので、中身は常に更新される。極端な話、今日、正しく訳せなくても、来月には正しく訳される、なんてことも考えられるわけだ。

翻訳機は付加機能で選べ

ということで、翻訳機はかなり便利なツールであるが、いざ家電量販店に買いに行くといろいろ種類がありすぎて迷う。そこで筆者なりの選び方を指南しよう。

やはり翻訳精度が決め手だと思うかもしれないが、実はあまり重要ではない。なぜなら翻訳機の翻訳精度はどのメーカーもそれほど大差がないのである。というのも、世の中の翻訳エンジンはそれほどたくさんの種類があるわけではない。AI翻訳機はどれも複数のエンジンにアクセスするから、おのずと翻訳結果は似通ってくる。つまり、あるメーカーの翻訳結果だけが飛び抜けて優れている、なんてことはほとんど起こらないのである。

それよりも機能や価格など、付加価値に注目すべきだ。今の翻訳機は差別化のためか翻訳以外の機能が充実している。極端な話、翻訳機なんて翻訳するシチュエーション以外は使わないのだから、より多くのシチュエーションで使える方が便利だと言える。

翻訳機能付ポケットラジオという言い訳

そこでオススメしたいのが「ラジトーク」という製品だ。

実はこの「ラジトーク」、日本以外の世界各国のラジオ放送がリアルタイムで聴けるので普段はポケットラジオとして使える。語学で最も重要なのは「聴く力」で正しい発音を身につければリスニングだけでなく、スピーキングにも効果を発揮する。これから行く国のラジオを聴くことで、生きた言葉を身につけられるというのは、他の翻訳機にないメリットだ。

それに頻繁に外国に行く人間にとって、翻訳機に頼っているというのは、正直カッコいい話ではない。でも「ラジトーク」の場合、「これはポケットラジオなんです」という言い訳が使える。特に外国語習得のために現地のラジオを聴いているなんて言えば、尊敬すらされるかもしれない。極端な話、現地在住者でも持っていて恥ずかしくない。

翻訳機能付ポケットWiFiにも早変わり

ラジトーク」についてもうひとつ、実はテザリング機能が搭載されている。

SIMカードを入れれば、その電波をWiFiにして飛ばせる。つまり、ポケットWiFiとして使えるということだ。今や海外出張にポケットWiFiは必須だが、毎度借りるのも正直、面倒臭い。その点、「ラジトーク」ならポケットに忍ばせておけばいい。

もっとも「ラジトーク」にはSIMカードは付属していない。SIMカードは自分で用意する必要があるのだ。国内にもグローバルSIMが売られているが、もっとも安いのは現地のSIMを購入することだ。「ラジトーク」公式サイトには現地のSIM購入指南のような記事も掲載しているので、興味がある人はアクセスしてみるといいだろう。

正しい翻訳機との付き合い方

別に翻訳機があれば語学習得の必要はないとは筆者は思わない。現地の言葉を覚えることはとても重要なこと。「こんにちは」のような基礎単語まで翻訳機に頼るというのはナンセンスだと思う。

しかしながら、絶対に相手に意見を通じさせたい場合、その時こそ翻訳機の出番だ。例えば蛇に噛まれたとして、蛇の単語が出てこなかったら命の危険に晒されるかもしれない。言葉を覚えると同時に、必要な時に翻訳機を使う。それが海外での正しい翻訳機の活用方法だと思う。

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