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【第9回】インドで病気になったら!?インド在住者の上手な病院との付き合い方

2019.04.23

インドで病気になったら!?インド在住者の上手な病院との付き合い方

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はインド在住「TKT48」広報部海外メンバーのsayokoが、インドで病気になった時・インドでの病院との付き合い方についてお届けします。

インド・グルガオンでの病院のかかり方

我が家では、夫の勤務先の福利厚生サービスとして「Well Be」と契約しています。「Well Be」とは、病院にかかりたい時に日本語コールセンターへ電話をすると、予約の代行と診察時の日本語通訳を依頼できるサービスです。インドの病院では受付や患者間でのトラブルも多く、訴えかけたとしてもヒンディー語の話せない日本人は無視されたり相手にされないことが大半なため、英語に自信があるとしても利用することを推奨されています(インドは英語話者は思ったよりも少なく、流暢に話せるのは高等教育を受けた一部の方のみです)。

そのため、病気や怪我をした時には、まずは「Well Be」に電話をして、病院を指定した上で予約を依頼します。その後、日本語の話せるインド人通訳者から折り返しの電話がかかってくるので、待ち合わせの場所や受付時間を確認します。

グルガオンでは、一番規模の大きな総合病院である「Fortis」にかかる方が多い印象です。病院は指定が可能ですが、ほとんどの病気や怪我・健康診断・追加の予防接種などはFortisで診察が可能なため、我が家は毎回あらかじめFortisを指定しています。

日本とは違うインド式の診察

現在、上記のFortisには日本人医師は勤務しておらず(2018年3月までは日本人医師が常駐していましたが、現在は帰国済みとのこと)、診察といっても日本と同じ感覚で受診すると、違和感を感じることもあります。

日本では病名を特定されることが多く、患者側もはっきりとした診断を希望していることが大半です。しかし、インドでははっきりとした病名を特定されることはほぼ無く、こちらから「◯◯の症状ではありませんか?」と訊ねても明答はされず、薬を飲んで一旦様子見で、気になることがあれば再度受診するパターンが主流です。

また、総合病院とはいえ、診察室・レントゲン等の医療設備・入院設備・待合室、どこをとっても日本の少し大きめの個人院の方が設備が整っているのが私の印象です。

待望の日本人向け医療機関がオープン!

2017年10月、グルガオンの日本人が多く居住するエリアにあるショッピングモール「SouthPointMall」内で「ひまわりファミリークリニック」が診療開始しました(現在はデリーに近いエリアにも2院目が診察開始しています)。

こちらは、医師はインド人ですが、経営者・通訳者ともに日本人のクリニックです。規模は大きくなく、看護師も常駐していませんが、初期段階での内科系の受診や子どもの病気に対応が可能です。自宅から近く、クリニックの内装も日本の病院と似ているため、多くの日本人が利用しています。

可能な限り病名を特定してくれるなど、日本人の好む診療体系に近いのですが、外傷による診療や、乳幼児の予防接種、その他専門性の高い治療などは行われていません。

インドの病院、実際にどうだった?

我が家は現在までに息子の病気、私の怪我などで診察を受けましたが、これまで大きなトラブルはありません。しかし実際に受診してみて、日本との違いを感じることはいくつかありました。

日本の小児科や耳鼻科では風邪をひいたら、鼻水の吸引やネブライザー、耳垢のそうじなどをしてもらえますが、インドにはそういった設備はありません。

また、私自身2回ほどレントゲン撮影をしましたが、医療器具も日本ではみたことがない不便なものを使っており、午前中に撮影したものの確認で午後に再度赴く必要がありました。

他にも、息子が突発性発疹と思われる症状で受診したら、「はしかである」と診断されたこともあります。通訳者が「日本人のはしか罹患率は非常に低い。予防接種もしている」と抗議してくださっても、「インドだからかかった」と言われ、取りあってもらえなかったこともあります。

インドで気をつけなければならない病気

インドでは、日本でもかかりうる病気だけではなく、インド特有の病気にも十分注意する必要があります。インド転勤は「予防接種の時点から始まっている」とも言われており、それらを防ぐために、インド転勤が決定したら、転勤者とその帯同する家族は何種類もの予防接種を計20本近く済ませるよう会社から指示を受けます。

しかしながら、激しい貧富の差から来る衛生概念の大きな隔たりにより、予防接種を受けたとしても、インドならではの病気にかかることが多々あります。

食中毒

インドで最も気をつけなければならない病気といえば食中毒です。日本人経営のレストランであったとしても食中毒のリスクはあります。自身がいくら気をつけたとしても、レストランスタッフが生肉を触った手で提供したり、衛生用手袋をしたままゴミ箱を触ったのち調理に戻るという場面も目撃しました。

対策としては安心できる場所以外では絶対に食事をしないこと、日本食レストランでも肉類などは注意するほかにありませんが、世界的なチェーン店でもバーガー類の生野菜で食中毒になったという話もよく聞きます。また、ただの食中毒のみならず、それを起因とする腸チフスのリスクなどもあるあります。

狂犬病

狂犬病は発症するとほぼ100%死に至ると言われており、予防接種をしていたとしても、もし噛まれたり引っかかれたりしたら、予防接種履歴のわかるもの(イエローカードなど)を持って、曝露後予防措置をしなければなりません。

インドでは、猫やリスも狂犬病ウイルスを保菌している可能性があります。路上はもちろんのこと、アパートメントの敷地内であっても野犬やリスが数多く活動しており、吠えられたり、知らずにリスを手の上に乗せて餌を食べさせたという話も耳にするので充分な注意が必要です。

その他にも、毎年何百人単位で死者が出る猛暑による熱中症、デング熱などにも注意が必要です。日本とは異なる環境だからこそ十分に注意を払いながら生活する必要があります。

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