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【第29回】ブラジル駐在|リオ・デジャネイロの病院事情

2020.03.02

ブラジル駐在│リオ・デジャネイロでの病院事情

「転勤族協会TKT48」広報部海外メンバー・ブラジル在住のリオママです。

前回のリオ・デジャネイロ(以下、リオと記載)での家探しに続き、今回は病院探しの話題です。

渡伯して3ヶ月が経過した頃、当時5歳だった息子が急に学校に行きたくないと言いだしました。

色々と理解し始め、英語に慣れていないせいかなと思っていた矢先、どんどん体調は悪化し、結果として1ヶ月ほど入院する事となってしまいました。

入院生活について

息子は、小児科専門の総合病院へ入院する事となりました。

英語もポルトガル語も理解出来なかった為、24時間親の付き添いが必要となり、私は主人と交代する時以外、一歩も病室から出てはいけないと言われ、昼夜分からない生活を1ヶ月続ける事となりました。病室は個室。シャワーと洗面、トイレがあり、入院環境は綺麗で快適でした。

しかし、日本とは異なる病院事情に困ることもありました。

① 言葉の壁

一番困ったのは言葉の壁です。

先生は英語を話せる方も居たのですが、医療英語は私には難しく、どの様に痛いのか、どうしたいのかを伝えるのにとても苦労しました。また、数時間おきに来て下さる看護師さんとは翻訳機を通してポルトガル語での会話となりました。ポルトガル語がまだ全く分からなかった私は、何か言われる度にビクビクしていました。良く理解していないのに点滴をされたり、採血、検査と進み、親子共に本当に不安な入院生活を送りました。

② 病院食

次に困ったのが、病院食。

嘔吐、下痢が止まらなかった我が子。日本ならお粥や消化に良さそうな物が出て来ると思うのですが、こちらでは、まさかのメンイが牛肉。ご飯はにんにくと油で調理された白米。(白米は売っているのですが、日本の様に炊飯器で炊くだけではなく、その後少し味付けをして食べるのが一般的な様です。)一瞬、私の食事かと思ったのですが、息子のでした。朝食はパンにバターとフルーツ。体調の悪い息子には酷な食事でした。毎食食べられるはずもなく、ほぼ私の胃袋に収まりました。その後も、朝はパン、昼は肉、夜も肉と、肉は続きました。退院するまで、魚は一度も目にする事はありませんでした。

③ 温度感

最後に困ったのは、冷房です。

熱もあったのでなるべく冷房は使いたくないと思い、室温26度位に設定し適温を保っているつもりだったのですが、看護師さんが来る度に冷蔵庫の様な温度にされて帰っていきます。温度を見てみると18度に設定されていました。深夜の回診の時には、室温を下げられた事に気付かない事があり、寒さのあまり飛び起きる事が多々ありました。

困った事や不安な事もあったのですが、1ヶ月も居ると次第に慣れ始め、退院時には少し名残惜しさを感じる余裕が出て来ていました。

大病院と、かかりつけ医院

大きな病院では、病院内で検査から診断まで全て行ってくれるのですが、かかりつけの病院の様な町医者では、基本的にどの病院も先生は診察のみを行います。採血、レントゲン、超音波といった検査に当たるものは専門にしている病院があり、自分で予約し、検査結果を集める必要があります。その結果を持って、再度かかりつけの病院に戻らなければなりません。

薬も、先生からの処方箋を持って、薬局へ向かいます。全ての結果を得るまで、とても時間がかかり、特に体調が悪く病院に行っている際は、フラフラになりながら検査を受けに向かいます。

以下、私がリオでお世話になった事のある病院について、簡単に紹介致します。

① 小児科

リオ在住で子供の居る日本人は、ほぼ全員が同じ小児科に通っています。

大きな理由として、英語が通じるからです。我が家もポルトガル語が堪能ではないので、英語でお世話になっています。入院した際にも、何度も様子を見に来て下さる優しい女医さんです。

ブラジルではWhat's App という日本で言うLINEの様な物が主流となっており、子供の体調が悪い時には状況をWhat's App を通して先生にメールすると、対処法や薬の事、すぐ病院に行く様になど、24時間いつでも先生から連絡を貰う事ができます。また、喉が痛い時や咳・鼻水が出るといった簡単な診察であれば、親も一緒に診察してくれるので、我が家はリオで内科を受診した事がありません。

② 歯医者・矯正歯科

ブラジル人は歯をとても大切にしている様に思います。

なぜなら、歯並びが綺麗で白い方が多く、矯正している方を良く目にするからです。私は、リオにて歯のクリーニングに通っている歯科にて、歯が黄色いのでホワイトニングをしたいと先生から勧められる程でした。矯正に掛かる費用も、日本よりお手頃の様で、駐在されている方でブラジルにて矯正を始めたという話を良く耳にします。

歯医者にも、レントゲンは院内にはないので、わざわざレントゲンを撮りに行く必要がありますが、レントゲンが病院にない以外あまり日本との違いは無い様に思いました。

③ 産婦人科

リオに来て約1年経過した頃、第二子を妊娠しました。

リオで出産した方を3名程知っていたのですが、日本の産婦人科の快適さを知ってしまっていたので、リオで産む決心が出来ず、一時帰国して産む事しました。しかし、帰国までの5ヶ月間はリオの産婦人科にお世話になりました。私がお世話になったのは、英語の話せる女医さんで、超音波の機械と診察ベッドがあるだけの簡素な病院でした。

診察は内診と体重、腹囲の測定をして、外部機関で取得してきた血液や尿の検査結果を提出して終わるのですが、診察の際には洋服、下着を全て脱ぎ、緑色の手術着の様な服に着替えなければならず、苦労しました。また、産婦人科も他の病院と同様、血液検査や超音波検査は外部の検査機関に行かねばならず、1ヶ月後の検診までに検査機関を回る日々が続きます。日本なら1回の検診で全て終わるので、日本の産婦人科が恋しくなりました。

リオには、日本語の通じる病院はほぼありません。英語が通じる事も珍しい様です。よって、会社から年に一度受診する様に言われている健康診断も、わざわざ飛行機に乗ってサンパウロまで向かうか、一時帰国の際に日本で受けます。

健康が一番だと身を持って感じる駐在生活です。

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