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【第34回】ブラジル駐在|リオデジャネイロにおけるコロナの状況

2020.04.16

ブラジル駐在|リオデジャネイロにおけるコロナの状況

「転勤族協会TKT48」広報部海外メンバー・ブラジル在住のリオママです。

2019年12月中旬頃、日本で第二子の出産を迎える為、私は5歳の息子の夏季休暇(2019年12月中旬~/南半球のため)が始まると同時に日本に長期一時帰国をしていました。まさか、この後コロナの影響でいつリオに戻れるのか分からない状況になるとは、当初は思ってもいませんでした。

リオの現状

3月11日のWHOによるパンデミック宣言以降、リオ州は感染拡大防止観点から各種活動制限を開始。当記事の後半部で記載している通り、3月24日以降は薬局・スーパーマーケット等生活必需品を販売する一部店舗を除くすべての経済活動が禁止され、街中では人も車もあまり見かけなくなり、通常時は人で溢れるビーチからも人影が消え、Rioの街は異常な雰囲気に包まれました(但し、4月に入り、ブラジル人も我慢の限界が近づいてきたのか、徐々に街中やビーチに人が増えてきています。)。

移動の観点から3月30日よりブラジル政府は「全世界からの入国禁止措置」を発効。また、3月31日には日本国政府はブラジルの感染症危険レベルを引き上げ、レベル3「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」を発令しました。更には、ブラジルを出国する航空便は減便・休便が進んでおり、日本への直行便も無い為、ブラジルから日本に戻る事もかなり困難になってきています。

<リオデジャネイロ州のCOVIT-19(コロナウィルス)への感染状況>

人口1,726万人

感染者数2,216人

在留邦人1,633人

死亡者数122人

(4月9日時点)

状況推移とブラジル政府の対応(現地の夫より)

<2月22日>

日本領事館から、初めてコロナウィルスに関するメールが届いたのが2月22日でした。まだブラジルでの感染者は0人とされており、ちょうど真夏にあたるブラジルではコロナウィルスの増殖はしないとの話もニュースより耳にしたりしていました。

また、2月22日よりリオのカーニバルが始まっており、会社や学校は約1週間程の長期休暇に入ります。リオは観光客だらけとなる為、主人は休暇中、予定していたペルーへ旅行へと出掛けて行きました。お友達の駐在員の方々も、日本へ一時帰国されたり、旅行に行かれたりと、各々カーニバル休暇を満喫されていました。

<2月26日>

次に日本領事館からメールが届いたのが、2月26日。この時点でブラジル保健省が把握している新型コロナウイルスの疑い症例は、サンパウロ州3件、リオデジャネイロ州1件の合計4件(2月24日時点)。これまでに既に54件が陰性と確認されており、ブラジルでは流行の記録はないとされていました。しかし、翌日の27日のメールにて、とうとう2月26日、ブラジル保健省はサンパウロ州において、新型コロナウイルスの症例が確認された旨発表されました。

<3月12日>

3月10日、コロナウイルスの確定症例がある市については、渡航歴に関係なくインフルエンザにより医療機関で受診した患者のうち、インフルエンザ検査の結果が陰性の者全てに対し新型コロナウイルスの検査も行う旨発表しました。また、5千人規模の医師を集め、保健所等の人的体制を強化すると発表。

<3月17日>

3月16日より、リオ州の公立・私立学校の休校や各種イベントの開催中止、映画館・劇場の閉鎖等の措置を発表。

<3月19日>

新型コロナウイルス拡散を防止するため,管轄機関によって課せられた規則に従わない場合は,刑法違反に問われる可能性があり、収監や罰金が適用され得ると発表。

<3月20日>

① 全面閉鎖

公私の小・中学校、高校・大学、連邦直轄区(DF)当局の許可を要する100名以上のイベント、映画館、劇場、ショッピングセンター、市場、動物園、各種公園、ナイトクラブ及び会員制娯楽施設、宗教集会,レストラン、バー、コンビニ、美容室、エステサロン。

※全面閉鎖、一部の例外

(新コロナウイルスによる経済的影響軽減及び重症患者対応)を除き、民間金融機関及び公的金融機関の窓口対応

② 営業可能(人との間隔は最低2メートル間を推奨)

ハイパーマーケット、スーパーマーケット、ミニマーケット、食材店、パン屋、肉屋、魚屋、ガソリンスタンド、医療クリニック、医療ラボ、薬局、建築資材販売会社、問屋、デリバリー。

③ その他

屋外イベントでは人との間隔を最低1メートル確保することを推奨。

DF当局の許可があれば、DF内のスポーツイベントは無観客で開催可。主人より、リオにあるオフィスも在宅勤務対象となった旨連絡があり、スーパー以外の外出はしない様になったとの事。我が家はベランダからイパネマ海岸が見渡せるのですが、海岸を歩いている人がいると、警備のヘリコプターが近づいて砂を撒き散らし、帰宅を促している様子も見られ、この頃より街中では車も人も見なくなりました。

<3月21日>

BRT(バス高速輸送システム)路線の一時停止。

<3月22日>

バス停留所の縮小。メトロ、港、Supervia(鉄道)における入場制限。普通乗用車、レンタカー、配車アプリを使った乗り合い、いずれかの方法による移動について、リオデジャネイロ州内の市間の移動を禁止。また、この日より、私達が入居するマンション内の各部屋に来られていたお掃除のサービスの中止が決まりました。

<3月24日>

薬局、スーパー、ベーカリー、ペットショップ、ガソリンスタンド(同施設内のコンビニエンスストアは閉鎖)、医療器具販売店、銀行ATM以外の業務的な閉鎖開始。

<3月28日>

3月30日より、ブラジルへの空路での入国に関して、国籍に関係なく外国人は一律に入国禁止。

<3月31日>

軍警察などの治安当局は、規則を遵守していない住民の画像や映像を撮影することができるとしており、罰金等の罰則規定を設ける。

日本に一時帰国中の、駐在妻にできること

当初、5月の出産に合わせて4月末に主人は日本へ帰国する予定としておりましたが、感染源になり得る可能性を考慮し、主人の帰国は見送りました。

また、私が通っている日本の産婦人科でも、お見舞いや立ち会いに制限が出ています。本来ならば、新たな命を迎える幸せな瞬間なのですが、今は不安とコロナに感染しない様にしなければというプレッシャーしかありません。身を寄せている実家の両親も息子も、体調を崩さないようにしなければと、予防に余念がありません。

1日も早く、事態が終息する事を心より願うばかりです。

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