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【第41回】空路も陸路も国境閉鎖中!メディアで懸念されるアフリカ、ブルキナファソの現状

2020.06.24

空路も陸路も国境閉鎖中!メディアで懸念されるアフリカ、ブルキナファソの現状

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はブルキナファソ在住「TKT48」広報部海外メンバーのAikoが、メディアで大きく懸念されるアフリカのブルキナファソから、新型コロナウイルスの現状をリポートします(6/11現在)。

5月にアフリカでの感染者数が10万人を超え、世界各国で大きく報道されました。

その数は6月現在すでに21万人を超え、まだまだ増加の一途を辿っています。

ブルキナファソの現状と予防対策措置

ブルキナファソの感染者数は、891名となっています。

※参照元: https://www.worldometers.info/coronavirus/

現在の政府による予防対策措置は、以下の通りです。

・4月27日以降、マスク着用の義務化

・3月21日以降、首都のワガドゥーグー及びボボディウラッソ空港の商用便の停止(国内線、軍用、貨物等除く)

・3月21日以降、デモや集会の禁止

3月から発令されていた夜間外出禁止令は、6月に入り解除されました。

大型市場の営業制限も徐々に緩和され、多くの市場が営業を再開しています。

学校は6月に入ってから、受験生のみを対象に授業が再開されました。

その他の学年については、このまま夏休みに入り、9月までの休校が決定しています。

メディアで懸念されるアフリカの感染拡大

5月あたりから「アフリカが次なる震源地」、「アフリカで感染者が最大4,000万人に上る予測」など、アフリカでの感染拡大を懸念するニュースを多く目にするようになりました。

アフリカと一括りに言っても、状況は国によって大きく異なります。

感染者数が急増している国と、そこまで多くない国が混在しているのが事実です。(検査数が公表されていない、データの数字が信用できない、などといった声もよく耳にしますが。)

ブルキナファソも当初は検査数が公表されていませんでしたが、5月後半あたりから感染者数とあわせて検査数も公表されるようになりました。その数字を見る限り、今のところは当初恐れていた規模の感染拡大はありません。現在、新規感染者数は1日あたり0~3人を行き来し、新規感染者が0人の日も少しずつ増えています。

私たちの生活範囲の中で関わるブルキナファソ人たちはいつも通り穏やかで、町の様子も落ち着いています。タウン中心部に行くと、多くの人がマスクを着用している以外は、以前の様子を取り戻しているかのように感じられます。

とはいえ、アフリカの現地に残る日本人としては、メディアで報道されるネガティブなニュースを目にして、不安が増してしまうことも事実です。数字やメディアの情報に感情を惑わされないよう、情報に触れる機会を減らし、自身でメンタルケアをするよう努めています。

多くの駐在員が最も影響を受けている"空港閉鎖"

政府の感染予防対策としてマスク着用の義務化など、日々の生活に直結するものもありますが、多くの日本人駐在員とその家族が最も影響を受けているのは、長期化している空港閉鎖の措置ではないでしょうか。

感染予防対策のため、3月より空港が閉鎖され、旅客を運ぶ商用便は運航停止となっています。また陸路の国境も閉鎖されたままです(軍用、貨物を除く)。空港閉鎖期間が3カ月に及び、その影響が次第に大きくなってきていることが窺えます。

日本へ緊急一時帰国した駐在員の中には、予約済みの復路の航空券が次々にキャンセルとなり、ブルキナファソへ戻る目処が立たない方もいます。止むを得ず、アパートの契約を終了しなければならない方もいました。本人不在のまま、現地スタッフの手により荷物を搬出せざるを得なかったようです。

現地に残っている私たちも、当初は6~9月の夏休み中に一時帰国を予定していました。

しかしこの状況では、いつ日本へ帰れるのかわかりません。もちろん今帰国できたとしても、日本政府の水際対策強化による2週間の自主隔離や、高齢で持病のある両親に会う不安も払拭できません。

それでも空港が再開され「いざという時には、日本へ帰れる」という心理的状況になるのと、空港が閉鎖されたまま「日本の家族に何かあっても、すぐに駆けつけることはできない」「いつ空港が再開されるのか、先が見えない」といった不安と閉塞感を抱えた心理的状況とでは、気の持ちようが大きく異なります。

"空港閉鎖"による精神的ダメージが、じわじわと心にのしかかってくるのを感じる毎日です。

アフリカ布で作られたカラフルなマスク

引き続き予断を許さない状況ではありますが、新型コロナウイルスの影響で目にするものに元気をもらうものがあります。それは、アフリカ布で作られたカラフルなマスクです。

ブルキナファソでは、日頃からマスクをつける習慣はなく、以前から医療用マスクを見かけることはほとんどありませんでした。現在、輸入物の医療用マスクは50枚入り5,000円といった価格で販売されています。新型コロナウイルスの影響で価格が高騰しているのか、輸入物のため通常価格でこの値段なのかはわかりません。

そのため多くの人が、アフリカ布で作られたマスクをつけています。カラフルな幾何学模様やモチーフが描かれたアフリカ布は、見ているだけで元気が出てきます。マスクとドレスのアフリカ布を合わせて、オシャレを楽しんでいる人も見かけます。

私たちもアフリカ布のマスクを何枚か持っています。とはいえ、それらは私が作ったものではありません。先日、この状況で収入が激減してしまった仕立屋さんに「少しでも生活の足しになれば」という思いで、娘たちのワンピースを2枚注文しました。仕上がったワンピースに、手作りの小さなマスクが2枚添えられていたのです。娘たちのことを想い、余り布で作ってプレゼントしてくれたものでした。

まだ直接会ったことのない知り合いのブルキナファソ人も、娘たちのためにマスクを作り、送り届けてくれました。

<助けようとしたつもりが、助けられる。>

ブルキナファソで暮らしていて、何度も経験したことです。

それは、新型コロナウイルスの影響が続いている今も、変わることはないようです。

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