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インド医療事情│コロナ禍による医療環境の変化

2020.10.06

1. コロナ禍による医療環境の変化

新型コロナウイルスの感染拡大後から、現在のインドの医療現場は、皮膚科、小児科、耳鼻科、産婦人科等、何科に関わらず診察時はエプロン、マスク、シューズカバー、ゴーグルを着用して対応しており、患者様と密に接する処置や検査がある場合は防護服を着用して対応しています。

また、総合病院をはじめ小さなクリニック等でもビデオ通話や、電話、チャットなどを通して、オンライン診察が行われています。インドでは病院名より、医師のこれまでの経歴や実績をみてかかりつけ医を探す方も多く、コロナウイルスの情勢下で利用者が急増したオンライン診察のアプリなどでは、診察してもらう医師を選択できるようになっています。その際の薬の購入は、患者様ご自身が医師の処方箋を持参し、自宅近くの薬局等で行います。

私たちひまわりファミリークリニックでも、ご来院が難しい患者さんにはオンライン診察のご案内をしています。その際に処方するお薬は、地域により当院から直接スタッフが配達、薬局からの配達、もしくは患者様ご自身で薬局にて購入となります。

また、病院へ出向くことができない患者さんや、新型コロナウイルス感染の可能性がある方のPCR検査等は、検査員が防護服を着て自宅にて検査を行うことも多くあります。現在は2020年4月頃に比べ、PCR検査を受けられる医療機関も増えてきています。

2. 医療機関からのアドバイス

ひまわりファミリークリニック医師より、外出時のアドバイス

ロックダウン緩和に伴い営業を行う小売店も増え、外出も気軽にできるようになりつつあります。しかし、引き続き人の多い場所を避け、1人1人がソーシャルディスタンスを守るように呼びかけています。また、マスクの着用、こまめな手の消毒等、可能な限りの予防策を行ってください。

インドではマスクだけでなく、手袋やフェイスシールドも着用して外出している方を多々見かけます。フェイスシールドは1つ30ルピー(約50円)から購入することができ、富裕層が集まるショッピングモールや住宅街ではフェイスシールドを着用して買い物やウォーキングを楽しんでおられる方もいます。

在宅時のアドバイス

ロックダウン前に比べて家族と過ごす時間が増え、1人の時間の確保が難しくなりました。ストレスを溜め込まないように、1人の時間が欲しい時には、お手洗いなどの個室で、数分間自分を落ち着け、見つめ合う時間を作る事も勧めています。

また、家の中を1日1万歩を目安に歩いたり、ヨガや筋トレなど自宅で簡単にできるエクササイズやストレッチを適度に行ようにしましょう。また新しいことを始め、趣味となるものをぜひ見つけてみてください。

患者様の中には、納豆、もやし、キムチなどを育て作って食したり、手作りマスクをつけている方もいます。色々な方の趣味もぜひ参考にしてください。

免疫力を上げるためにはしっかりと栄養バランスが整った食事をとることはもちろんですが、10分程度の日光浴でビタミンDを生成することも免疫力を高めるのに有効です。ぜひ、毎日の生活に日光浴をとりいれてみてください。

3. マスク、ハンドソープ、アルコール消毒薬など衛生用品が手に入るのかどうか

ロックダウンの緩和に伴い、多くのショッピングモールが営業を再開しています。新型コロナ以前に比べるとモールへ足を運ぶ人や滞在時間が短くなり、以前ほど賑わってはいませんが、食糧や日常生活物資の調達は容易となりました。

2020年3月末は物資の不足も見られ、アルコール消毒液や、マスクの調達が一時困難となりましたが、インドは国内生産が盛んなため、今はスーパーなどにマスク、ハンドソープ、アルコール消毒等が十分に確保されています。フェイスシールドや手袋などの衛生用品も、気軽に近場のお店で手に入れることができます。

また、インド仕様でアーユルヴェーダを取り入れた、お洒落で良い香りのする手指用の消毒液なども、インドの各有名コスメブランドやヘルスケアブランドなどから発売されてきています。

フードデリバリーにも変化が見られます。料理を厳重に包装し、紙袋の上から更にビニール袋で密封し、感染リスク低下に努めている企業もあります。また、商品を受け取ったらすぐに、感染拡大防止のため外袋を捨てます。商品の受け取りも、直接の手渡しではなく自宅前に置き、配達員と接触しないようにすることもあります。

医療機関はもちろん、ロックダウンが緩和され再オープン(店内飲食可)したレストランやカフェでも、入店時に手指のアルコール消毒が求められます。大きな飲食店では手をかざすと自動的に出てくるアルコール消毒器を設置したり、手指だけでなく靴裏を消毒するため、消毒剤の入ったマットが入り口に用意されていることもあります。また、政府のガイドラインに従い入店時には検温が必須です。大型モールなどでは、インド国内専用の感染リスク確認アプリ「Aarogya Setu」の提示を求められる事もあります。

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