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メキシコ医療事情│コロナ禍による医療環境の変化

2020.10.10

1. コロナ禍による医療環境の変化

メキシコでは公立病院と私立病院共にコロナ禍の影響を受けています。公立病院では今まで妊婦・子供・慢性疾患の患者を優先する形で受け入れを行なっていましたが、現在は新型コロナウイルスの感染拡大により呼吸器系疾患の患者受け入れが優先的に行われています。一部の公立病院は、コロナウイルス患者専用の病院とするなどして、病床数の確保が急務です。

また、公立病院が頼りにしている政府予算の多くが、新型コロナウイルスの検査用資機材および治療機材、医療関係者の人材育成に投資されることになっており、今後は従来十分に備蓄があった医薬品や予防接種などの不足の問題が出て来ることが懸念されます。私立病院はこの限りではありませんが、すでに公立病院が飽和状態にあるため、人々は私立病院に行き始めている状況にあり、治療費・検査費用の高騰などもすでに始まっています。

【実際に病院へかかる、という視点では以下のような変化が起きています】

・待合室などで今まで普通にあった共有のおもちゃや雑誌の撤去、待合室でのソーシャルディスタンスの遵守、同伴者の付き添いは最小限とするなど、二次感染を最小限に抑える動きが随所で見られる。

・主に公立病院ではほとんどの医師がCOVID患者の治療に携わっており、そのため普段は診察を行わないような病理学や疫学を専門としている医師が専門外の診察を担当したり、成人の患者を小児科医が診察したりという風に、専門外の医師が専門を超えて診察しなければならない状況にある。

・コロナ禍以前は、あらゆる外科手術が私立病院と公立病院共に計画的に行われていたが、現在は医療現場が逼迫しているため、緊急性の高い手術が優先的に行われている。つまり、緊急性が高くないと、待たされる可能性が高い状況にある。

・小規模のクリニックなどでも、事前予約を必須とする場合が増えている。予約なしでは断られるケースもある。

国際レベルでは、二次感染を恐れ病院へ行くことを避けたいがためにパンデミックの発生当初から予防接種を受ける患者が減少しており、主に小児を中心とした新型コロナウイルス以外の感染症発症リスクが高まっていることにも注意が必要です。

2. 医療機関からのアドバイス

正確で信頼できる情報を得ることが重要です。SNSを中心としてネット上では科学的根拠のない情報・デマで溢れており、それが原因で思わぬ健康被害を招いたり感染者を広げてしまっています。基本的には、政府機関が出している情報に基づいて落ち着いて行動し、以下の感染予防策を徹底しましょう。

①こまめな手洗い、うがい。

②イベント、パーティー、旅行など混雑している場所へ行かない。

③マスクやゴーグルの着用を行い、飛沫感染の防止を図る。

④屋外であれば、適度な運動による健康維持はすべきである。

 日光を浴びることでビタミンDの生成も期待でき、運動はストレス発散にもなる。

⑤バランスの良い食事を心がけ、免疫力を高める。

メキシコでは感染者数が拡大し続けていますが、一部レストランではすでに混雑が見られたり、ホームパーティが開催されるなど予防意識は高くありません。そういった雰囲気に流されてしまわぬように、自分の身は自分で守る意識を常に持つようにしましょう。

また、感染者数の増加に伴い、民間を含む病院は満床状態になり始めています。しかし、緊急を要する症状が見られる場合(呼吸困難、発話困難、胸の痛み)を想定し、最寄りの病院の救急外来にかかる場合どのように手配するかなど考えておくことも重要です。感染が疑われる症状(咳、発熱など)が出た場合も、速やかに検査を受けられるよう自分が住んでいる地域の検査機関についてもよく確認しましょう。

特に、基礎疾患(喘息、高血圧、糖尿病など)をお持ちの方はパルスオキシメーターなどを家庭用に持ち、血中酸素飽和度の測定と記録、必要に応じて主治医に報告するなどの対応が大切です。

3. マスク、ハンドソープ、アルコール消毒薬などの衛生用品が手に入るのかどうか

アルコールジェルや石鹸などの消毒・除菌用品は一時期入手しずらくなりましたが、現在は普段通りに流通しています。ただし、使い捨てのマスクはいまだに入手がしにくく、価格も高騰しています。

布マスクであれば、比較的入手しやすいです。メキシコではインフルエンザが10月ー1月に流行するため再度需要が高まることが懸念されますので、良心の範囲内でストックを持っておくと良いかもしれません。

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