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【第47回】ブルキナファソの病院事情と医療機関の受診方法について

2020.09.28

ブルキナファソの病院事情と医療機関の受診方法について

転勤族の妻(略して転妻)がお届けする『現地発』のリアルリポート、今回はブルキナファソ在住「TKT48」広報部海外メンバーのAikoが、現地の病院事情についてレポートします。

熱が出たら、風邪よりもまずマラリアを疑う!

ブルキナファソはマラリア流行地域であるため、熱が出た時には真っ先にマラリアを疑わなければなりません。マラリアはハマダラ蚊によって媒介される病気で、治療せずに放っておくと、死に至ってしまうとても恐ろしい病気です。

外務省の「世界の医療事情」によると、ブルキナファソでは年間およそ4,000人がマラリアにより命を落としています。その半数以上が5歳未満の子どもたちです。

2歳と4歳の子どもたちがいる我が家も、例外ではありません。高熱が出た時には、風邪よりもまずマラリアを疑い、医療機関でマラリア検査を受ける必要があります。

医療機関の受診について

① まずはかかりつけ医へ

体調が悪くなったときには、まずかかりつけ病院の一般医(Médecin Généraliste)に診てもらいます。

ブルキナファソでは、外国人向けのクリニックを除き、多くの病院で前払い制が取られています。

病院の窓口で一般医の診察を希望する旨を伝え、診察代を支払ってから診察を受けます。

前述の通り、高熱が出ている場合や頭痛等がある場合は、医師の判断でマラリア血液検査が必要になります。

② 検査は検査機関へ

検査(血液検査やレントゲン等)が必要になった場合には、医師が書いた検査用の処方箋を持って検査機関(通称「ラボ」)へ向かいます。ラボが併設されている医療機関もありますが、併設されていないところもあります。その場合は、別途検査設備のあるラボへ出向く必要があります。

ラボが併設されている病院であっても、検査の結果が出るまでに時間がかかります。血液検査においても、朝に採血をして、検査結果が出るのは早ければ夕方、検査内容によっては2~3日かかることもあります。

検査結果が出るのを待ち、ラボへ結果を受け取りにいきます。

③ 薬は薬局へ

ラボで受け取った検査結果を持って、再度かかりつけ医の元へ向かいます。

医師が検査結果に基づき、必要な薬を処方します。

ブルキナファソには、日本のように薬局が隣接されている病院はほとんどありません。

処方箋を持って、病院または自宅近くの薬局に立ち寄り、そこで薬を購入します。

また、薬局に薬の在庫がないこともあります。

薬剤師が代替薬を販売してくれることもありますが、代替薬がない場合は、別の薬局へ足を運ばなければなりません。我が家でも処方された薬が見つからずに、薬局を何軒も回ったことがあります。それでも薬が買えずに、高熱が出てぐったりしている娘に申し訳ない気持ちになったこともありました。

薬局に関して、もう一つ留意しなければならないのが、週末の営業です。

週末、病院で診察を受けることはできますが、多くの薬局は閉まっています。

ブルキナファソでは、市内にある薬局がグループに分けられおり、週末の営業担当は各グループ内で輪番制が取られています。薬局にグループ一覧表が掲示されているので、事前に確認しておくと、いざという時に役に立ちます。市内のスーパーで無料配布されるカレンダー等に記載されていることもあるので、見つけたら保管しておくと便利です。

医療機関を選ぶポイント

ブルキナファソでの医療機関の受診方法をまとめると、以下のようになります。

① 診察のため、かかりつけ医へ

② 検査のため、検査機関(ラボ)へ

③ 結果が出るのを待ち、検査結果を受け取るために再度ラボへ

④ 検査結果を持って、再度かかりつけ医へ

⑤ 処方箋を持って、薬局へ

検査が必要になると、各所へ複数回出向かなければなりません。冒頭で書いた通り、ブルキナファソはマラリア流行地域であるため、発熱時にはマラリア検査が必要になります。

上記を踏まえ、医療機関を選ぶ際には以下のようなポイントがあるかと思います。

① 自宅からの距離が近いか

大人も子どもも、体調が悪い中での移動は楽ではありません。家から近い病院であれば、移動の時間を省くことができます。

② ラボが併設されているか

ラボ併設の病院を受診すれば、移動の手間を省くことができます。

以前は、自宅から車で10分程のところにラボ併設のかかりつけ病院がありましたが、昨年閉院してしまいました。それ以来、新しいかかりつけ医を見つけることができていません。

家族の健康を総合的に診てもらえるラボ併設の病院を見つけることが理想的ですが、症状によりいくつかの病院を使い分けているのが、我が家の現状です。

その他の病院事情

① 産婦人科

ブルキナファソで次女を妊娠し、妊婦検診を受けていました(出産時には一時帰国しました)。

私が通っていた病院にはエコーがなく、検診までに別途ラボでエコー検査を受け、エコー写真と検査結果を受け取ってから、産婦人科で検診を受けていました。

また複数の産婦人科医が順番で勤務していたため、担当医の予約可能日時がとても限定的で、予約を取るのに苦労しました。時間通りに行っても、先生が遅刻して2時間待たされることもあったので、検診のある日は余裕を持たせて予定を調整するよう努めていました。

② その他の診療科

皮膚科、歯科、小児科等の専門医を受診する際には、事前予約が必要になる場合が多いです。

海外の病院で困ること

ブルキナファソには、日本語が通じる病院はありません。

まれに英語が話せる先生もいますが、病院で診察を受ける際にはフランス語で症状を説明し、医療用語を理解しなければなりません。

私はフランス語が苦手なので、病院へ行く際には、症状を仏語訳したメモを持参するようにしています。また検査が必要になれば、複数の医療機関に足を運ばなければなりません。体調が悪い中、これら全てをこなすことは決して楽ではありません。

マラリア予防の観点からも、しっかりと食べて栄養を摂ること、休息を十分に取ることを意識し、日頃の健康管理に努めることが何より大切だと感じます。

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