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2019年度|ロンドンの住居エリア選び

2019.04.03

まずはエリアの全体像について

ロンドンは、行政的にグレイター・ロンドン(Greater London)と称され、33の区域(Borough)に分かれています。その中の1区シティ・オブ・ロンドン区は、ロンドンの中心部に位置し、ロンドン証券取引所やイングランド銀行等が置かれ金融センターとして機能している地区です。この金融街であるシティを中心に、それぞれ東側をイースト・ロンドン、西側をウエスト・ロンドンと称します。南北も同様に、東西を流れるテムズ川を境にノース・ロンドン、サウス・ロンドンと地域分けされます。

ノース・ロンドンとウエスト・ロンドン

ロンドンに赴任される日本人駐在員の方が住居地に選ばれるのが、ノース・ロンドンとウエスト・ロンドンのエリアに多くみられます。赴任前、住居探しの情報収集をする際おそらくこの二つのエリアに関する情報を少なからず耳にすることでしょう。このエリアが人気の理由には、まず通勤の便が良いという利点があります。

ロンドンでは地下鉄が最も早い移動手段とされ四方八方に路線が走り、ロンドンのほぼ全域を地下鉄で往来することができます。ノース・ロンドン・ウエスト・ロンドンにはそれぞれ、南北を横断する路線としてノーザン・ライン、東西を横断するセントラインの二つの路線があり、どちらもシティーに直結しています。会社がシティやセントラルにある場合、通勤にとても便利な路線となっています。

日本的な便利性があるウエスト・ロンドン

さらにこの二つのエリアの共通点には、緑の多い環境の中に閑静な住宅地があり、比較的治安もよく、質の良い学区があるということです。ウエスト・ロンドンの中心となるのがイーリング・ブロードウェイ駅。この駅周辺は、日本のように駅前周辺が栄え、銀行や役所、日系の病院、歯科医院、ショッピング・センターや多くのカフェやレストランが立ち並び、賑やかな駅前周辺となっています。また24時間営業のバスが往来し、ヒースロー空港まで直結する電車が走っています。そして駅の繁華街を囲むように徒歩圏内に閑静な住宅街が広がり、その落ち着いた住宅街の中に全日制の日本人小学校、中学校、日系の幼稚園があります。

これらの好条件から、ウエスト・ロンドンは日本人赴任者に大変人気のスポットとなっています。さらに、日本人同士のコミュニティーが構築されやすく、情報交換がしやすいという点があります。住み始めた家の近所には日本人の方が住んでいたり、同行する家族が通う学校に多くの日本人生徒がいる事が多々あります。

イギリスらしさを感じるノース・ロンドン

一方、上記の日本人コミュニティーの観点の裏を返すと、イギリスにいるのに日本人社会の中で生活しているような感覚になるといった意見を聞くこともあります。イギリスに来たからには、イギリスらしい生活を経験し英語での環境を増やしたいと考える方には、日本人コミュニティーの密度が下がるノース・ロンドンの方が、このポイントを反映しているでしょう。

ノース・ロンドンにあるバーネット区はロンドンでも有数のレベルの高い教育が受けられることで有名です。現地の方々の中にも質の良い学校を希望し、この地区に引っ越してくるといった傾向があります。またノース・ロンドンにも日系の病院やスーパーマーケット、幼稚園やインターナショナル・スクールもあります。ウエスト・ロンドンにある全日の学校までは、通学バスも出ています。物件に関して、ウエスト・ロンドンと同じ値段の家賃を払ってもノース・ロンドンの方が比較的良い条件の物件があるということが不動産マーケット情報(ロンドン不動産会社/リダック・ストラットンズ調査 2018年8月)からわかっています。ノース・ロンドンには、著名人や芸術家が多く住む高級住宅地があり、おしゃれで高級感あふれるイギリスらしい街並みが続きます。

ロンドン街並み

新境地でのライフスタイルを楽しもう


異国の新境地で生活をすることは、不安がつきものです。しかし数年の赴任期間を考えると、遅かれ早かれ新しい生活に慣れているご自身がいるはずです。通勤条件以外にも、新境地でのライフスタイルを楽しむというポイントも視野に入れ家探しをしてみるのも、一理あるかもしれません。

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