海外人事のためのウェブメディア「海外赴任LAB」

OUTBOUND RELOCATION
<dt>OUTBOUND RELOCATION</dt>

アジア 日本 松本 千穂 海外医療 海外引越 海外赴任

ペットとの海外渡航①「一般的な手続きと注意点」

2018.11.16

ペットはどうするの?連れていけるの?

ペットを飼育されている世帯は多いので、海外赴任が決まった際、大切なご家族であるペットをどうするかという問題が出てくることがあります。「日本に置いておくのはかわいそう、連れていきたい」とは思うけど、「連れていくには何をしたらいいのか、どこに相談したらいいのか、引越準備で忙しくて何も出来ない」と困っていらっしゃるのではないのでしょうか。

近年では、航空機内で短頭種(パグ、フレンチブルドック、ペキニーズなど)が亡くなる等の事故があった影響もあり、航空会社や時期により、搭乗させられない犬種、猫種が定められているようです。手続き前にご自分のペットが預けられるかどうかを、利用予定の航空会社に確認されておくといいでしょう。

手続きの流れと注意点

通常、ペットを海外に連れて行こうと考えた時、以下の形で手続きを行うことになります。

  • ①インターネット、大使館で情報収集。
  • ②必要な注射、処置を動物病院で行い、必要事項を記載した書類を作成。
  • ③出国の前に申請を各所に行う。

赴任国、地域、赴任期間、今までの注射歴、等によりそれぞれに必要な事項が変わってきます。各国の入国条件は常に変化するので、注意が必要です。最近では厳しい入国条件が必要とされるハワイへの条件が大幅に変わったようです。また、日本帰国を数年後予定されている場合には、帰国のための準備も渡航前に同時に行うことになります。入国申請が必要な国ではその国の専門に行う業者、貨物での輸送を義務づけられている国では通関業者がいないと手続きが出来ません。書類に関しては、英文での記載が必要な場合もありますし、日本サイドで必要な書類に関しても細かい規定がありますので、記載間違いにより出国、入国がうまくいかないケースもあります。特殊な業務になるので一般の動物病院での相談は難しいでしょう。

海外渡航に精通した動物病院で事前相談する事で海外に行くまでの体調管理も行いますし、赴任先で病気になった際やご帰国時の相談体制も整えているので、持病や行った先での不安も軽減されます。一番気にされている「機内で何かあったらどうしよう」ということに関しても、的確にアドバイスが受けられます。海外に行った際にすぐに動物病院が見つけられない可能性もあるため、継続して投与されている薬、サプリメント、処方食があれば事前に多めに用意するといいでしょう。また、寒い気候の地域以外では、フィラリア、ノミ、マダニ予防薬といった予防関係のお薬があると安心です。ただ、持ち込みが出来ない場合もあるため、現地の検疫当局等に確認が必要となります。

ペットたちも、日本での引っ越し作業、行った先での新しい環境でストレスを感じて具合が悪くなることも考えられます。そのため、特に老齢の場合には、日本にいる間に一般の血液検査等により健康状態のチェックを行い、病気が発見されたら治療を行って「機内で耐えられるのか、今後の投薬や検査はどうするか」を確認したうえで出国されるほうが望ましいです。

<手続きの一例>

アメリカ本土/数年後帰国予定:準備期間2か月半

①マイクロチップ装着、狂犬病予防接種1回目

 ↓1か月後

②狂犬病予防接種2回目

 ↓2週間後

③狂犬病抗体価測定の採血、混合ワクチン接種

 ↓2週間後

④駆虫薬投与を含む健康診断

 ↓1週間後

⑤出発

 ↓

⑥到着

中国 上海/数年後帰国予定:準備期間2か月半

①マイクロチップ装着、狂犬病予防接種1回目と同時に上海の係留施設に連絡

 ↓1か月後

②狂犬病予防接種2回目

 ↓2週間後

③狂犬病抗体価測定の採血、混合ワクチン接種

 ↓2週間後

④駆虫薬投与を含む健康診断

 ↓1週間後

⑤出発

 ↓

⑥上海にて一定期間の係留後入国

「私たち人間はどうにかなるけど、ペットのことが一番心配で」という不安なご様子の方が多数来院されます。海外赴任が決まったけど、大事な家族であるペットはどうしたらいいのか?という悩みは専門家と一緒に解決していきましょう。

Related Articles

合わせて読みたい

Interview

海外で活躍する先人達