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【世界】海外での出産と子育て

2019.04.19

出産をするのは別な病院で

日本では病院または産婦人科クリニックや助産院でお産を迎えることが一般的です。しかし、海外でもオープンシステムを取り入れている国では健診は問診が中心でドクターのオフィスで行われ、検査となると検査を専門とする機関に送られ、出産は主治医が提携している病院で行われます。そのため、産婦人科医、小児科医は病院に通って患者の状態をチェックします。

パートナー(夫)立ち会いは一般的

海外でもパートナー(夫など)が分娩に立会うことが一般的ではないところもありますが、全体的にはポピュラーです。それは陣痛から分娩、そして回復に至るまでいっしょにいられます。国によっては帝王切開の手術でもパートナー立会いが許されます。中には日本では医療行為とされるへその緒を切る作業もパートナーにさせてくれる国もあるほどです。分娩立会いにおいても、友人、妊婦の親、赤ちゃんのきょうだいなどを許すところもあります。

無痛分娩が主流

国によってはほとんどの患者が無痛分娩を選択しているところもあります。日本人はどちらかというと自然分娩を好む方ですが、それでも海外だからという理由で無痛分娩を選ぶ人が増えています。それが安全であるのも麻酔専門医がいることが大きいのでしょう。さらに入院期間が短いため、無痛分娩を選ぶと回復が早いようです。また海外の多くの女性は痛みとは耐えるものではないと考えています。医学の発達で痛みを避けることができるのであればそれに越したことはないという考えのようです。そのため、極力痛みの少ない分娩法を選ぶ傾向にあります。

退院が早い

日本ではお産で入院すると母親が十分に回復してから退院の許可が出ます。そのため5日から7日くらい入院するのが一般的です。しかし、海外では入院期間がたいへん短いのが特徴です。早ければ産後24時間で家に帰されることもあります。これは医療保険の関係上、3日までなら保険がカバーするというように決められている場合が多いからです。さらに病院というところは病人がくるところなので、新生児への感染症の心配もあり、お産は病気ではないということから早く家に帰らせ、慣れた家庭環境で家族に囲まれて回復に向かうほうが回復が早いとみなされているからです。そのため、パートナーの存在は重要なので、育児休暇を取ることは不可欠となります。

海外でも出生届

海外では滞在国でまず出生届を出します。これが出生証明書としても登録されます。しかし、日本の国籍を取得したいのであれば、海外で生まれても日本の大使館なり領事館に出向いて日本への出生届を提出しなければなりません。それを3ヶ月以内に行うことが決められています。出生届が出されると戸籍に登録され、日本国籍を得ることができ、滞在国におけるビザも得られ、パスポートも得られることになります。それを怠ると日本に帰ってから日本国籍がないため、日本人としてのさまざまな恩恵を受けることができなくなりますので注意しましょう。

子育ての父親参加

夫婦共働きが一般的な国がたいへん多くなっています。日本ではまだ専業主婦という存在が幅を効かせていますが、海外では女性も男性同様に社会に進出して国の活性化を図っています。そのため、父親が子育てに加わることは当然とされ、保育園の送り迎えはもちろんのこと、子どもが病気となれば、交代で仕事を休みます。子どものイベントが普通の日に行われたり、妻の妊婦健診が午前中にあれば、夫は会社を抜け出してそれらに出向きます。

きびしいしつけ

アジアは比較的子どもに対して寛容ですが、欧米ではしつけが厳しいという印象があります。それは大人の世界と子どもの世界がはっきりと別れているからです。布ナプキンが並べられているような高級レストランには子どもを連れて行くことはできません。公の場で回りの人に迷惑をかけないのは鉄則で、子どもは我慢を強いられます。また、それぞれの滞在国における子どもの安全にまつわるルールは守らなくてはなりません。たとえばアメリカでは12才以下の子どもを一人置き去りにしてはいけないというルールがあります。しつけといえども体罰は絶対に許さない国もありますので気をつけましょう。

このように日本と海外ではお産においても子育てにおいても大きな違いが見られます。それは習慣的な違い、文化的な違い、気候の違い、価値観の違いからもきています。日本の常識が世界の常識とは限りません。究極な異文化体験である出産を通して、また異国での子育てを通してその国をより深く理解できるようになるのは特権とも言えるでしょう。

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